2019/08/24

最新のIMMポジションから見えること(8月24日)

最新のIMMポジションから見えること(8月24日)


集計日が8月20日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比で-192,838→-178,362(+14,476)コントラクトと、3週続いて通貨のショートが減少しています。

円、ユーロ、ポンド、スイスが前週比で買い越し額が増加、逆にカナダドル、NZドルの売り越し額が増加し、豪ドルは前週とほぼ同水準となっています。

前週比で最も変化の大きかったのは8,672コントラクトのユーロの増加で、ネットポジションは-37,977と過去4週間で最も低下しています。ただ、ポジションの水準からは大きな変化を読み取ることができませんでしたが、リスクヘッジ通貨として週末にEURUSDは上昇しており、来週以降のポジションの変化が気になります。

次は円で、前週比+6,412コントラクトの増加で、増加幅は減少していますが、8月6日の週に長期間続いたネットショートからロングに転換してこれで3週連続の増加となります。今年4月3日~4月24日の4週間にわたり小幅なロングへと転換してすぐにショートに逆戻りした水準を上回っており、長期的な円先高期待を反映していると思われます。

カナダドルは、7月2日にネットポジションが長期間続いたショートからロングに転換し、8週間連続でロングをかろうじて維持しています。2週連続で前週比ではロングが減少しており、米中貿易戦争の余波と原油価格の伸び悩みもありどうも期待に反して迫力はありません。

豪ドルは、前週比で131コントラクトの超小幅なロングになっていますが、相変わらずトータルのネットポジションはショートで、水準も大きな変化は見られず。AUDUSD相場もレンジ相場を抜け出せず、米中貿易問題もエスカレートしており下値リスクが気になる存在。

ポンドは、前週に続き2週連続して前週比でネットロングとなっています。10月31日のブレグジットをめぐる動きに翻弄されていることに変わりありませんが、GBPUSDが先週木と金曜にレンジを上抜けしていることもあり、ファンダメンタルズは別としてテクニカルでは気になる存在と言えそうです。

詳しくは別表をご覧ください

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X