2019/08/08

2019年8月8日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2019年8月8日(木)欧州・米国市場序盤の動き

ドイツは財政政策による景気刺激策の期待が高まり、ジョンソン英首相は「議会が内閣不信任案を可決したら、EU離脱の数日後に総選挙を実施」と発言。債券独DAX、英FTSE共に上昇、ダウ先物も強く、現物は上昇傾向を維持。独10年債利回りは上昇、米10年債利回りも米国市場に入り上昇傾向が見られた。

為替市場は、債券利回りの上昇と株高にリスク回避の巻き戻しが続き、AUD+NZDの上昇が目立ち、EURUSDは独財政刺激策の期待に1.1181~1.1225の上下変動。EUR+GBPは小幅低下。GBPUSDは議会解散総選挙の可能性に混乱が続くに直後は1.2095まで下落。CHFとJPYは引き続きリスク買いの流れで強含んではいるが動きは緩慢。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.9万件(予想21.5万件 前回21.5万→21.7件)→ 予想と前回より改善へ

21:30    CAD 6月 新築住宅価格指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比-0.2%(予想 前回0.0%)

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独連立政権の幹部メンバー
◎経済状況に変化を受けて新たな政府債務認めない従来の原則はこれ以上維持できず
→EURUSDの買いが一時強まる

ジョンソン英首相(FT紙)
◎議会が内閣不信任案を可決したら、EU離脱の数日後に総選挙を実施する。
◎議会が選挙実施に向けて動くことは阻止できないが、タイミングをコントロールし、10月31日のEU離脱後にすることはできる

中国(複数のデータ会社)
◎中国は米政府がイラン産原油の全面禁輸を発動した後も、イラン産原油の輸入を継続。

フィリピン中銀
◎政策金利を0.25%引き上げ4.25%に決定し、景気下支えに向け追加緩和の可能性を示唆。

ECB経済報告
◎長引く不透明感により製造業を中心にユーロ圏の成長見通しが悪化。
◎貿易問題を巡る緊張が高まり、英国が合意なくEUを離脱するリスクが依然として残り、ユーロ圏の成長率は第2、第3四半期に鈍化する。