2019/08/18

最新のIMMポジションから見えること(8月18日)

最新のIMMポジションから見えること(8月18日)

集計日が8月13日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週-195,491→-192,838(+2,653)コントラクトと、前週に続いて通貨のショートが減少しています。

引き続き円とカナダドルはネットでロング・ポジションを維持し、特に円は前日比でロングが14,181コントラクト拡大し、前週に続き円買いが活発に行われていたことを裏付けています。ただ、USDJPYは105円台ギリギリをボトムに107円近くまで一時急反発していることを考えれば、極短期のポジションではないとしても円ロングは相当量で剥げ落ちていることと思われます。このことが今後の円相場の弱気ムードを示しているのか? それとも逆に円をロングにする余力が生まれてきているのか? 面白い相場になりそうです。

一方のカナダドルのネットポジションは+14,200コントラクトと、7月2日以降ロングを維持していますが、今回は前週比-9,966コントラクトと大幅にショートが拡大し、7月30日の-9,028を上回る大きさで、今年1月8日の-15,353に次ぐ大きな数字となっています。ただし、USDCADは1.3350近くまでCAD安が進行した後は、上値の重い展開となっており、カナダドルのブル支持者がどう動くのか楽しみです。

ポンドのネットポジションは-95,820コントラクトと引き続きネットでは大幅なショートとなっていますが、前週比だけを見れば+6,882コントラクトと9週間ぶりにショートからロングへと変化しており、ジョンソン英首相とEU首脳や独首脳との会談を見守る動きなのか、それとも単なるショートの利食いなのか、興味深い動きとなっています。

豪ドルのネットポジションは-62,912コントラクトと3週連続で前週比ではショートが拡大していますが、この通貨の特徴とでもいうのでしょうか? ネット・ショートポジションが6万コントラクト台を超えるようなことは、昨年10月30日以来なく、一つの大きな節目となっています。

ユーロのネットポジションは-46,649コントラクトで、5月7日にネットショート106,105コントラクトと数年来の高水準を達成して以降は、比較的緩やかに減少傾向にあり、EURUSDの上値が重い展開とはやや異なる動きとなっています。

詳しくは別表をご覧ください

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