2019/08/25

今週の主な材料(8月26~30日)

今週の主な材料(8月26~30日)

今週の材料は? と、問われると「様々なリスクは健在」としか言いようがない。特に、米中空中戦の真っさなかの米中貿易戦争は、制裁→報復→報復の報復へとエスカレートし、9月1日から米中共に新たな制裁が発動される。また、噛みつきに最近は慣れっこになってはいるトランプ氏のFRBへの利下げとドル安要求発言などの各種毒舌が主役に。

それに、ブレグジットをめぐる動き、中国経済に低迷、ユーロ圏特にドイツ経済の低迷、イタリア政局混迷、アルゼンチン政局不安、イラン・米国との対立等々など、忘れてはならないリスクは多数。

また、複数の連銀総裁から追加利上げに慎重論が噴出していたが、9月の米利上げと、ECBの利下げを含む緩和的動きは変わりそうになく、直近の米中貿易摩擦の激化を考えれば、この問題で米中間はよほどの進展がない限り、FRBは年内2度の利下げと、ECBの複数の緩和策を止められそうになく、他の主要国でも追加利下げや緩和傾向を抜け出せるとは考えないほうがよさそうでもある。

さて、今週は8月の月末最後の週で、米GDPの改定値以外は最重要となる経済指標やイベントは意外に少ない。今週も特にマークしていないが、米国発の経済指標で単発的な動きの変化が期待できることを付け加えておきたい。

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8/24~26日
仏G7サミット

8/26(月)
NZ貿易収支
独IFO

8/27(火)
独GDP
米ケース・シラー米住宅価格指数、FIFA住宅価格指数、CB消費者信頼感指数
デギンドスECB副総裁、テンレイロBOE政策委員の発言

8/28(水)
独GFK消費者信頼感

8/29(木) 
仏GDP
ユーロ圏信頼感指数
独CPI
米GDP、NAR中古住宅販売、卸売在庫、

8/30(金)
東京都区部CPI
ユーロ圏CPI
イタリアGDP
米個人所得、個人支出、シカゴPMI、ミシガン大学消費者信頼感
カナダGDP

9/1
米中共に制裁関税の発動を実施

詳しくは別表をご覧ください。

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