2019/08/14

2019年8月14日(水) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時30分ごろの動き)

2019年8月14日(水) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時30分ごろの動き)

リスク回避から、その巻き戻しへと流れは一変。

ご存じの通り、米国は9月1日に発動する対中制裁関税の第4弾で「一部品目の課税発動を延期」との報道を受け、株価は急騰、米債利回りは急伸。

ライトハイザー氏、ムニューシン氏と中国の劉鶴副首相と12日に電話で協議していたことを認め、トランプ氏は「電話協議は非常に生産的で中国側は何か劇的なことをしたいと考えている」と発言。一方、中国商務省は「電話会議を提案したのは米国」で、「両国は2週間後に再び電話会議を行うことで合意」とあり、米国側が積極的に提案した可能性や、今後の電話会談の動きも気になる。

強い米CPIも脇役へと追いやられ、それまでリスク回避に選好されていたJPY+CHFは急落し、逆に敬遠されたAUDは急騰。USDJPYは105.20台→107.00直前まで、AUDJPYは71.10台→72.90台へ一時上昇。 EURUSDもリスク回避に選好された部分がありその反動や、独&ユーロ圏ZEW景況感は予想外に弱く経済低迷を意識+イタリア政局混迷にEURUSDは強さが見られず一時1.1107まで下落へ。

ただし、香港のデモ制圧に中国軍が関与するリスク、アルゼンチンのデフォルトリスク、イタリア政局混迷のリスク、独景気後退のリスク、ブレグジットのリスク等、残るリスクは変わらず。

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21:30    USD 7月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.6%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.2%(2.1% 前回2.1%)→ 前年比とコアを含め予想を上回る

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トランプ大統領(ツイッター)
◎中国が米農産品の大量購入に動く可能性があると発言。
◎中国は米農産物の購入をすると言いながら実行していないが、今回は違うかもしれない。

トランプ大統領
◎12日の米中電話協議は非常に生産的だった、協議では中国は取引をしたいと強く望んでいる
◎貿易に関して中国側は「何か劇的なこと」をしたいと考えていると説明。

米通商代表部(USTR)
◎9月1日発動の対中制裁関税第4弾の10%の追加関税措置について、ラップトップコンピューターや携帯電話端末などを含む一部製品への発動を12月15日まで延期する。
◎延期の対象には、携帯電話や玩具といったホリデーシーズンのショッピングでの人気商品が数多く含まれる。
→ 米通商代表部(USTR)によると、健全性、安全性、国家安全保障などの観点から、一部製品を関税対象から完全に除外する予定。関税の延期は金額の大きな品目も含む。携帯電話やノートPCだけでも貿易額は約800億ドルを超えている。

ライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官
◎中国の劉鶴副首相と貿易交渉について電話で話し合った。トランプ大統領は「非常にいい電話」と発言。

中国商務省
◎電話会議を提案したのは米国。両国は2週間後に再び電話会議を行うことで合意した。

ジョンソン英首相
◎英国が締結する必要がある協定は(欧州大陸と英国との間の)海峡の向こう側の友好国、およびパートナー国との協定だ」。

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