2019/08/15

2019年8月15日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2019年8月15日(木)欧州・米国市場序盤の動き


欧州株はボトムから下げ幅を縮めるも弱さを隠せず、米株は上昇からスタートし一時売りへと変化するも上昇傾向を維持。米債利回りは売りから急回復するも買いは限定的。

為替相場はリスク回避の巻き戻しが続き、GBP+AUDの上昇傾向が続き、JPY+CHFは弱い。

GBPUSDは、経済指標では英小売売上高は前回からは減少するも予想を上回り強く、GBP買いの材料の一つとなっている。米小売売上高は予想と前回を上回り強い反面、米鉱工業生産と設備稼働率は弱い。

USDJPYは、欧州市場の早朝に106.00~10の売りを消化し、106.50を超えるとストップの買い(含むEURJPY)に、106.78まで急伸。中国財務省は、米国は新たな10%の関税によって米中首脳による合意を破ったと、中国側としても対抗措置を取らざるを得ないとの報道に一時105.70なで値を下げるも底堅く推移し、結局のところ106.00~35のレンジで推移。

EURUSDは、レーン・フィンランド連銀総裁が9月に大規模緩和を実施する必要があるとの発言が直接的な影響か不明ながら、EURGBPが早朝から続落する中で、1.1130台を割り込むと1.1108まで急落し、GBPUSDの上昇に反して弱さが目立っている。

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17:30    GBP 7月 小売売上高=前月比0.2%(予想-0.2% 前回1.0→0.8%)、前年比3.3%(予想2.5% 前回3.8%)、除く自動車 前月比0.2%(予想-0.2% 前回0.9%)、前年比2.9%(予想2.3% 前回3.6%)→ 前月からは減少するも、予想を上回る

21:30    USD 8月 フィラデルフィア連銀 製造業景気指数=16.8(予想9.5 前回21.8)→ 前回からは低下するも予想を大幅に上回る
21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.0万件(予想21.2万件 前回20.9→21.1万件)

21:30    USD 第2四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比2.3%(予想1.4% 前回3.4→3.5%)、単位労働コスト・速報値=前期比2.4%(予想2.0% 前回→5.5%)、→ 前回からは低下するも予想を上回る

21:30    USD 7月 小売売上高=前月比0.7%(予想0.3% 前回0.4→0.3%)、除く自動車前月比1.0%(予想0.4% 前回0.4→0.3%)→ 予想と前回を上回り強い

22:15    USD 7月 鉱工業生産=前月比₋0.2%(予想0.1% 前回0.0→0.2%)、設備稼働率=77.5(予想77.9% 前回77.9→77.8%)

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レーン・フィンランド連銀総裁
◎9月に大規模緩和を実施する必要がある

中国財務省
◎米国は新たな10%の関税によって米中首脳による合意を破った
◎中国側としても対抗措置を取らざるを得ない
→ 一時JPY買いが強まる

トランプ大統領
◎中国とのいかなる通商合意も米国に有利な内容でなくてはならない


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