2019/08/17

2019年8月17日(土)昨日16日、海外市場の動き

2019年8月17日(土)昨日16日、海外市場の動き

独も財政赤字の拡大を選択か? 独英首脳が最接近へとブレグジット交渉は気になる。米国は中国は懸念を示しているF16を台湾に売却、米中通商協議からは新たな進展も見られず中国は報復行動の動きも示唆。9月1日に米国の対中制裁関税の第4弾が発動される可能性が高まる中で、ECBとFOMCも大幅な利下げ期待が強まる。

「独は財政赤字の拡大を準備」との報道もあり、欧米株は上昇、ダウはGEも反発し300ドル超の上げへ。米債利回りも上昇し、10年債は1.50%のポイントをボトムに一時1.593%まで反発し1.55台%終了。WTIは需要見通しが下方修正されたOPEC月報と米リグ数の増加もあり55ドルを若干割り込むも上昇傾向を維持。金価格は小幅安。

為替相場は、GBPUSDは英領ジブラルタルが拿捕したイランタンカーの開放によるイランとの関係改善期待や、独英財務相会談+独英首脳会談の期待も残り上昇。USDCADは原油価格が高値圏で安定、200時間MAを割り込みCAD買いが強まる。強弱混在の米住宅関連の経済指標や、弱さが目立つミシガン大学消費者信頼感にも、逆にインフレ期待が強まったこともあり、このGBPとCADを除き主要通貨ではドル高傾向が続く。

USDJPYは、予想外に底堅い106円の壁+株高&債券利回りの持ち直しに、リスク回避の円買い期待も続かず、欧州市場に入るとポジション調整なのかクロスでの円売りも加わり106.49まで上昇。ただし、これを高値に米国市場では、米株高+米債利回りが上昇傾向を維持するも、弱いミシガン大学消費者信頼感指数もあり、106.20前後まで下落。独が財政赤字の拡大を準備との報道もあり=リスク選好パターンの円売りも続かず。結局は106.50の壁をトライできず106.34近辺で終了と、終わってみれば底堅い展開が続くも、106.00~50のレンジ相場で、底堅いとの印象はぬぐい切れないが上昇力も限定的。

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18:00    EUR 6月 貿易収支=季調前206億ユーロ(予想163億ユーロ 前回230→226億ユーロ)、季調済179億ユーロ(予想186億ユーロ 前回202→196億ユーロ)

21:30    USD 7月 住宅着工件数=前月比-4.0%(予想0.2% 前回-0.9→-1.8%)、119.1万件(予想125.5万件 前回125.3→124.1万件)、住宅建設許可件数=前月比8.4%(予想3.1% 前回-6.1→-5.2%)、133.6万件(予想127万件 前回122→123.2万件)→ 住宅着工件数は予想外に弱く、逆に建設許可件数は予想外に強い

23:00    USD 8月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=92.1(予想97.4 前回98.4)、景気現況指数=107.4(予想 前回110.7)、消費者期待指数=82.3(予想 前回90.5)、インフレ期待1年=2.7%(予想 前回2.6%) 5年=2.6%(予想 前回2.5%)→ 予想外に弱い反面、インフレ期待は上昇

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ドイツ政府(シュピーゲル誌)
◎メルケル首相とショルツ財務相は、ドイツはリセッション入りに備えた財政赤字の拡大を用意。
◎景気低迷による税収不足を国債の発行増で相殺させる可能性がある。
→ EUR買いの流れへ。

ショルツ財務相とジャビド英財務相がベルリンで会談

ショルツ財務相(ツイッター)
◎英国の秩序あるEU離脱に向けた最高にして唯一の手段は交渉済みの協定だ。
◎EU27ヵ国は団結しており、すべてのシナリオについて用意できている

独政府報道官
◎メルケル首相とジョンソン英首相の近日中の会談を計画
◎引き続き秩序立ったブレグジットが我々の政策方針

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
◎恐らく利下げをする必要がある

フィッチ&S&Pはアルゼンチンを格下げへ
◎フィッチ、アルゼンチンの格付けを従来の「B」から「CCC」に格下げし、2019年成長見通しをマイナス2.5%の引き下げへ。
◎S&P、「B」から「Bマイナス」に引き下げし、今年の経済成長見通しも従来のマイナス1.6%からマイナス2.3%に下方修正

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