2019/08/13

2019年8月13日(火)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年8月13日(火)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

相変わらずリスクだらけ!

香港のデモは激化し中国政府による弾圧を危惧、米中貿易摩擦は長期戦の可能性へ、アルゼンチン政局不安に資産急落し新興国市場への混乱を危惧、フィッチはイタリア格付け据え置きと内閣不信任案は先送りとなるも、政局混迷は止まず、ECBの利下げ確立が高い中で独IFOは経済低迷を示唆。

米株は390ドル(-1.49%)と大幅下落、米10年債利回りは1.641%近くまで低下。為替相場はリスク回避の動きに、JPY+CHF+EURの買い、AUD+NZDの売りと強弱混在するも、USDJPYは105サポートに反発、GBPUSDは予想外に強く健闘。

USDJPYは、本邦企業不在、当局不在で円買いが選好される中で、世界的に取り巻くリスクが拡大しリスク回避の流れに円買いが続く。週明け月曜の開始直後の105.50台を高値に、欧州市場は一時105.05まで下落。欧米市場はショートカバーと東京市場の休み明け後の当局の口先介入や実需筋のドル買いを意識したのか、ショートカバーが強まるも105.43を戻り高値に、米株安+米債利回りの低下に上値は重い。円クロスはGBPJPYを除き、他の主要通貨で円は全面高。

EURUSDは、フィッチはイタリアが政局混迷する中で、ソブリン格付けを「BBB」、見通しを「ネガティブ」で据え置き、英議員の中ではジョンソン首相に対して離脱の延期を求める声や、イタリア極右「同盟」が提出した内閣不信任案は物別れに終わるなど、ポジティブ要因も。欧州市場の1.1162をボトムに米国市場に入り上昇し、米株安+米債利回りの低下にリスク回避通貨として選択もあり1.1230まで上昇し1.1210台と高値圏で推移。

USDCAD、AUDUSD、NZDUSDの基本的流れはリスク回避で売り圧力が続き続落。USDCADは大枠1.3200→50まで上昇し高値圏で推移。AUDUSDはアジア市場の0.6796→45まで続落し底値圏で推移。NZDUSDは早朝にNZ中銀が「政策金利を-0.35%まで引き下げることは可能」との発言につけた0.6438をボトムに下げ止まってはいるが、0.6466を戻り高値に戻り売り圧力が続く。

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USD 7月 月次財政収支=-1200億ドル(予想-1197億ドル 前回-84.8億ドル)

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ボルトン米大統領補佐官(訪英中)
◎英政府が合意なきEU離脱が英政府の決定であれば、米国はその決定を心から支持する。

FRB
◎景気後退時の信用収縮リスクを抑える政策ツール「カウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)』を活用すべきかを検討

イタリア極右「同盟」が提出した内閣不信任案
◎議会の各党責任者らが12日協議したが、討論開催日の決定に至らず物別れに終わり決定先送り。
→ コンテ首相は8月20日に上院で演説する予定

ディマイオ・イタリア副首相
◎議会ではコンテ首相を支持、サルビニ氏と他の同盟の閣僚は辞任すべき。

独IFO経済研究所の四半期調査
◎第3四半期は、経済の現況および見通しを示す指数がいずれも悪化
◎専門家は世界貿易の著しい伸び減速を予想、貿易の見通しは昨年の関税合戦開始以来の最低を記録。

ショルツ独財務相
◎新規債券発行せずに政策目標達成できよう

独政府報道官
◎首相は均衡予算の原則に従うこと明言した

中国外為当局
◎人民元の無秩序な下落を予想せず

陳元人民銀行前副総裁(米国の為替操作国認定、通貨戦争への変容を意味)
◎米中の貿易摩擦が急激に悪化したことで、通貨戦争に突入するリスクがあると警告
◎為替操作国の認定は貿易戦争の戦略の一部で、貿易上の対立以上に「深く、広範な」影響を中国に及ぼす
◎米国は地政学的な見地から、米国債を保有する中国に行動を抑制されていると考えている。

現職マクリ氏、予想以上の大差で敗北しアルゼンチンペソ急落(一時15%安の1ドル=53ペソと過去最安値を更新)
◎11日に行われた大統領選の予備選では、野党候補のアルベルト・フェルナンデス元首相がマクリ氏に予想外の大差をつけて首位となった、12日の金融市場で同国資産が急落した。
◎10月27日の大統領本選を控え、投資家は既にアルゼンチン資産へのエクスポージャーを減少させていたが、結果を受け動揺が広まる。
→ PIMCOは新興国市場への混乱を指摘。