2019/08/27

2019年8月27日(火)アジア市場・欧州市場序盤の動き

2019年8月27日(火)アジア市場・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は1%近く上昇、上海総合も1.2%近く上昇、ダウ先物は伸び悩み気味、米債利回りは軟化。

同じことを言っているようで申し訳ないが、直近の為替相場の変動は、米中通商協議の行方とトランプ氏の出方によって上下どちらにでも動くことは昨日の動きがあらためて証明している。

もちろん、この動きは今に始まったことではないが、最近の動きを以下の通りまとめてみた。


(7月31日) 米中ハイレベル通商協議は合意なく実質半日で終了。
(8月1日) 米国は対中制裁関税第4弾、3000億ドルに10%の追加関税措置を発表し9月1日から執行へ。
(8月6日) 米財務省は中国を為替操作国に認定
(8月13日) 米国は第4弾の10%追加関税措置の一部を12月15日に延期へ。
(8月15日) 中国財務省、報復措置の可能性を示唆
(8月23日) 中国は米国の第4弾への報復措置で、米製品に750億ドルの報復関税5~10%の対抗措置を9月1日、12月15日に実施すると発表。
(8月23日) 米国は中国の報復措置を受け、米企業に対し中国から事業を撤退させ、米国内での生産を拡大するよう要求。2500億ドルで制裁関税を実施し中国製品に現行の25%→30%へ10月1日に引き上げることを発表。さらに、既に発表している3000億ドルの制裁関税第4弾の税率を10→15%に引き上げることを発表
(8月26日) 中国から通商交渉再開の申し入れがあり、まもなく協議を開始すると思われる。

最も、次はどうなるのか? 為替相場はこれ次第で、トランプ氏に尋ねる以外道はなさそう。ただ、好調な株価に反して今の米債利回りの上昇幅は限定的で、10年債1.52%、2年債1.52%であることを考えれば、市場がリスクオンの流れへ変化したとは考えにくいのでは。個人的には円高はまだ終わっていないように見えてしまう。

今日のアジア市場は、日本株高にも緩やかなJPY高の動きは止まず、AUD+NZDは弱い典型的はリスクオフの流れとなり、EURも何となく強い。つまり、トランプ大統領の「朝令暮改』の行動を信じきれない結果に思えてならない。

さあ、今晩の米国の動きを見守ろう!

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GER 第2四半期 GDP・確報値=前期比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)、季調後・前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、季調前・前年比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)→ 前回・予想と変わらず

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デベル豪中銀副総裁
◎豪政策金利の下限は0.0~0.5%付近である可能性が高い。そうした水準まで利下げする必要に迫られないことを望む。
◎経常赤字が縮小しつつあることは同国が外的ショックの影響を受けにくいことを示している
→ 現在1.0%の政策金利が、金融市場は来年2月までに0.5%まで引き下げられると予想。
→ 中銀は政府にインフラ投資の拡大や構造改革の実施を繰り返し促しているが、モリソン首相は今年財政収支を黒字化するとの約束を果たすことに注力。

イタリア政局(26日)
◎イタリア与党「五つ星運動」と野党の民主党(PD)が連立協議で合意に近付いているもようだ。前週辞意を表明したコンテ氏を新政権でも首相に据えることに反対していた民主党が、反対を取り下げたことを示唆。

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