最新のIMMポジションから見えること(8月4日)
集計日が7月30日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週の→ー169,612→-206,878(-37,266)コントラクトと、7月31日のFOMCを直前に控え、円の除き他の6通貨は前週比でショートが急拡大していたことがわかります。
また、7通貨の合計が前週比でショート-37,266となったのは、昨年12月24日の-32,706以来の大幅な数字で、FOMCの利下げ観測が0.5%から0.25%へと変化したことで、ドル高相場への変化を表していたとも考えられます。
前週との変化を通貨別にみると、トータルポジションではカナダドルが引き続き唯一のロングであることは変わりませんが、前週比で-9,028と大きく減少しています。ユーロは-14,979とのショートが拡大し、ポンド-11,567、カナダドル-5,462と続きます。
ポンドのトータル(ネット)ポジションでは、-90,150と2017年4月25日-91,182以来の大きな数字で、直近では7週連続しショートが増加しており10月31日のブレグジットを前にしてポンド売りが加速しています。
円は2週続けて前週比で買い越し額が増えていますが、トータルポジションでは7月2日の-1,227をボトムに、7月9、16日とショートが拡大、7月23、30日とロングが拡大と、統一性が見られず大きな変化に至っていません。
ユーロは前週比で-14,979とショートが大幅拡大し、直近では2週連続しショートが拡大していますが、ネットのショートポジションは-53,983コントラクトとを今年5月に-100,000コントラクトの大台まで拡大していたことを考えれば極端なショートに傾いてはいません。
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