2019/09/04

2019年9月4日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年9月4日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は小幅高へ、上海総合は終盤にかけ上昇幅を拡大。米債利回りは上昇し、10年債は1.49%台まで2年債も1.467%まで上昇。原油価格(WTI)は54ドル台へと強含みで推移。為替相場は、通貨間で動きは異なり、GBP+AUDは強く、逆にJPY+NZD+CHFは弱い。

GBPUSDは、英議会が離脱期間の延期を求める法案を採決に対し、首相は総選挙を示唆。合意なきEU離脱の可能性が弱まったとの思惑に、市場はGBPの買い戻しを選択。苦笑の1.2080台をボトムに1.2120台まで緩やかに上昇。

AUDUSDは、豪第2四半期GDPの前年比は10年ぶりの低成長となったが、前月比は上方修正された前回と変わらず。リセッションリスクの低下期待もあり底堅く、中国総合・製造業PMIは2日のサービス業に続き予想外に強く、AUD買いが続き一時0.6780台と、8月27日の0.6788に並ぶ水準近くへ上昇。

USDJPYは、基本的にリスクオン・オフと米債利回りに連動しながら、朝方の109.83をボトムに米債利回りが上昇すると106.20台を復活。

USDCADは、今夜のカナダ中銀の金融政策次第で、政策金利は1.75%に据え置かれることはほぼ間違いないが、今後の見通しを意識せざるを得ず。また、原油価格も54ドル台へと上昇し、早朝の1.3345を高値に一時1.3310台まで下落。

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10:30    AUD 第2四半期GDP=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.4→0.5%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.8→1.7%)→ 前年比は予想通りながら前回を下回り10年ぶりの低成長。ただし、前期比は予想通りで強さを維持。中銀は政府に財政出動を求めているが、フライデンバーグ財務相は統計発表を受け、財政黒字の達成に引き続きコミットしていると強調し、新たな財政措置を打ち出すとしても来年5月の予算案発表までは行わない意向

10:45    CNY 8月 caixion総合PMI=51.6(予想 前回50.9)、サービス業PMI=52.1(予想51.7 前回51.6)→ 前回と予想を上回り、9月2日のサービス業PMIに続き予想外に強く中国の経済対策の効果が表れている。

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トランプ大統領(CNBC)
◎中国の報復関税措置を受け、対中国への関税を2倍に引き上げることを主張するも、ムニューシン、ライトハイザーに説得され思いとどまる。

片岡日銀審議員
◎今後の金融政策運営では「短期政策金利のマイナス幅を拡大させることで、イールドカーブの形状をより緩和的なものに変化させるよう、長短金利操作を行うことが適当」

延期法案の審議目指す議会に首相は前倒し総選挙めざす
◎英議会は、離脱延期法案の審議入りへ。首相は前倒し総選挙を目指す。

欧州委員会(EUの大使級会合に出席した複数の当局者・ブルムバーグ)
◎離脱交渉の担当者らは、EUが受け入れ可能な離脱案の変更をジョンソン英首相が提案することは決してないと考え、「合意なき離脱」となる可能性が最も高いと判断している。

フロスト氏英国のEU離脱交渉を担当
◎プロセスはこれまでのところ前進しており、EUは離脱協定案と両立可能な具体的な提案を待っている。

習近平中国国家主席
◎さまざまな脅威に対する「長期間」の闘争に備えるよう共産党員に呼び掛けた。

フライデンバーグ豪財務相
◎豪中銀とインフレ目標2~3%について協議。
◎インフレ目標が見直されたとしても、変更は極端なものにはならない

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