2019/09/08

最新のIMMポジションから見えること(9月8日)

最新のIMMポジションから見えること(9月8日)

集計日が9月3日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比で-174,199→-196,897とショートが-22,698コントラクト拡大し7月30日(-37,266)以降、5週間ぶりに前週比でショートが拡大しています。

この7通貨だけですが、集計日の為替レートの終値ベースでドル換算したポジションを比較すると、ドルロングが約166億ドルから194億ドルと大幅に拡大しており、市場参加者の思考はドルロングへ傾いていたことがわかります。

総コントラクト数を前週と比較してみると、ロング386,901→401,784、ショート561,100→598,681、合計数は948,001→1,000,465コントラクトとなっており、100万台乗せは2018年9月11日以来で、相場に大きな変化が起きていたことを裏付けています。

特徴しては、ブレグジットで揺れるポンドが、合意なきEU離脱のリスク低下を意識してなのか? 4週連続し前週比でロングが拡大(トータルでショートが減少)しており、為替市場と同じくポンドの買い戻しが続いています。ただ、1週間当たり4千コントラクトと緩やかなポジションの変化にとどまっています。

ユーロは-10,332コントラクトとショートが大幅に拡大しており、ブレグジットリスク、ドイツを含めたユーロ圏各国の景気低迷やECBの利下げ観測を織り込む動きとなっています。円、スイス、カナダドル、NZドルも前週比ではショートが拡大、豪ドルは微増ですが前週比でロングとなっています。

詳しくは別表をご確認ください。

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