2019/09/27

2019年9月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年9月27日(金)昨日26日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

トランプ大統領はウクライナ問題で弾劾調査への動きにリスク回避へ動き、米株は軟調、米債利回りは低下ながら、共にボトムから値を戻し下げ幅も予想外に限定的。為替相場は欧州市場のドル売りから米国市場ではドルの買い戻しが強く、ドルは主要国で小幅高へ。

米中通商協議で中国から前向きな発言が多数。中国商務省は、米国と10月の通商協議について緊密に連絡を取っている。王毅中国外相は、米国は善意を見せており、中国はより多くの米国製品を購入することができるとある。

注目の米第2四半期GDP・確報値は前年比2.0%で変わらず、コアPCEデフレータの前年比は1.9%と予想・前回1.7%を上回り強いが、設備投資と企業利益が下方修正されたこともあり大きな動きは見られず。

ダウはトランプリスクに一時前日比170ドル近く下落するも、終盤にかけ前日終値水準を上回ったが結局は-79.59(-0.3%)で終了。米債利回りは軟調で、一時1.6731%と低下し1.69%台(前日終値1.7372%)で推移。2年債もボトムから回復するも1.655%と弱い。WTIは一時55.41まで下落するも結局は前日とほぼ同水準の56.50近辺で推移。

USDJPYは、米GDPのコアPCEデフレータが予想外に強くでるもドル買いは限定的で107.70台の上値は重かった。ウクライナ問題をめぐりトランプ大統領の弾劾への動きに、「株安+債券利回り低下=リスク回避のJPY買い」と米国市場の序盤は一時107.43まで下落へ。前日来107.20近辺の買い圧力は強く、オプションカット、フィキシングと買い圧力が強まり、終盤にかけては前日の高値107.88を上回り107.96まで続伸している。

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21:30    USD 第2四半期GDP・確報値=前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比4.6%(予想4.7% 前回4.7%)、デフレータ (GDP Price Index)前期比2.6%(予想2.4% 前回2.4 2.5%)、コアPCE・デフレータ前期比1.9%(予想1.7% 前回1.7%)

21:30    USD 貿易収支(Advance Goods Trade Balance)=前期比-728億ドル(予想-734億ドル 前回-723→725億ドル)

21:30    USD 7月 卸売在庫・速報値=前月比0.4%(予想0.1% 前回0.2→0.1%)

USD 8月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比1.6%(予想0.9 前回-2.5%)、前年比1.1%(予想1.3 前回1.7%)

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米下院情報特別委員会は、ウクライナ問題でトランプ米大統領の内部告発状を公開
◎トランプ大統領が職権を乱用し、大統領選を有利に運ぶためにウクライナを選挙に介入させようとしたと指摘し、米国の国家安全保障への脅威との懸念を表明し、緊急を要する懸案に当たるとした。
◎ホワイトハウス高官を含む複数の政府当局者が電話会談の記録の隠蔽を図った。
◎トランプ大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏が疑惑の中心的人物で、国家安全保障を巡る意思決定プロセスを回避し、ウクライナ政府とトランプ大統領の連絡役となっていたことは深い懸念としたほか、バー米司法長官が関与している可能性も指摘した。

クドロー米NEC委員長
◎日米貿易において善意や進展が継続するかぎり、自動車への追加関税を課さない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
◎前回FOMCではより大幅な利下げを主張
◎米経済は潜在能力に達しておらず一段の利下げを実施する必要がある

クラリダFRB副議長
◎賃金上昇がインフレ上昇圧力とはなっていない
◎インフレ期待は物価安定と一致して推移
◎インフレはFRBの物価目標2%に近づいている

カプラン・ダラス連銀総裁
◎高齢化社会の進展で米国の労働力人口の伸びが減速する中、米国への移民制限は経済成長に対する重しとなる。

レーンECB専務理事
◎ECBが12日の理事会で決定した包括的な緩和策について、ユーロ圏経済の現状が曖昧で、理事会内で見解の相違がみられた。
◎理事会内で見解が分かれた理由について「経済情勢はかなり曖昧になっている」とし、ユーロ圏経済は「一時的に弱含んでいるが、リセッションには陥らず、デフレリスクも現時点では小さい」と述べた。
◎必要なら追加利下げに焦点をあてる可能性も

ドイツ経済研究所(DIW)予想
◎7-9月GDPは前期比0.2%減と予測

中国商務省
◎米国と10月の通商協議について詳細を詰めており、「前向きな進展」が得られるよう準備を進めている
◎中国企業が米国産の大豆と豚肉を大量に購入したと表明
→ 前日にトランプ米大統領は近いうちに妥結する可能性があるとも語っていた。

王毅中国外相
◎米国は善意を見せており、中国はより多くの米国製品を購入することができる
◎米中が悲観的言論や行動、貿易論争へ減らし、より熱心な方法で話し合えることを望む

ロウハニ・イラン大統領
◎サウジ石油施設の攻撃にイランは関与しておらず、その証拠を出す必要もない

メキシコ中銀 金融政策発表
◎政策金利8.0→7.75%と0.25%の利下げを決定、予想通り。5名のメンバー中、2名は0.5%の利下げを支持していた。インフレ率は8月末3.16→9月半ば2.99%まで低下、年後半にかけての景気回復を示唆

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