2019/09/16

2019年9月16日(月)15:45分ごろの動き

2019年9月16日(月)15:45分ごろの動き

東京市場が休場の週明け月曜日、週末にサウジアラビア国営会社、サウジアラムコの石油施設2か所が攻撃。ポンペオ米国務長官が攻撃にイランが関与したと主張し、否定するイラン側が反発するなか、中東地域の軍事的な緊張拡大を懸念。

欧米市場のトランプ大統領の報復の有無、サウジの出方などを注視しながらも、予期しない出来事だけに、この流れは簡単に収まりそうにないように思われる。

原油価格(WTI)は一時63.34ドルまで急伸、トランプ大統領は米戦略備蓄の放出を承認したことで高値から値を下げ59ドル台の動きとなっているが、引き続き先週末終値54.85ドルから急騰している。

中国発の経済指標は弱く中国経済は減速。鉱工業生産は前年比4.4%と17年ぶりの低い伸び率、小売売上高、固定資産投資共に弱く予想と前回を下回る。

原油価格が急騰し、為替相場は一時リスク回避の動きが強まる。USJPYは、取引開始直後は107.45まで急落、産油国による増産体制の可能性や、トランプ大統領の米戦略備蓄の放出を承認に、やや落ち着きを取り戻すと107.90台まで値を戻すも、再び107.50まで下落。東京市場が休場の中で香港、シンガポール市場が活発取引を開始する中で徐々に底堅くなり107.90台を再び回復。欧州市場の序盤は事態の深刻度を確認するためなのか動きは緩慢で、107.80~95の狭いレンジで取引が続いている。

一方、リスク敏感なAUDUSDは、取引開始直後は前週終値からギャップを開け0.6861まで急落、原油価格と連動しながら0.6883まで値を戻し、再び0.6866まで下落。その後は、中国発の経済指標は弱く、鉱工業生産は前年比4.4%と17年ぶりの低い伸び率、小売売上高、固定資産投資共に弱く予想と前回を下回るも、0.6860台の底値は固くなり、欧州市場の序盤でも0.6868~80の狭いレンジが続いている。

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CNY    11:00    CNY 8月 鉱工業生産=前年比4.4%(予想5.2% 前回4.8%)→ 2002年2月以来、17年半ぶりの低い伸び率

CNY    11:00    CNY 8月 小売売上高=前年比7.5%(予想7.9% 前回7.6%)→ 予想と前回を下回る

CNY    11:00    CNY 8月 固定資産投資=年初来前年比5.5%(予想5.7% 前回5.7%)→ 予想と前回を下回る

CNY    11:00    CNY 8月 不動産投資=前年比10.5%(予想 前回8.5%)→予想外に伸び率が加速

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アジア時間16日早朝の取引で北海ブレント原油先物は急伸
◎ブレント原油先物は一時11.73ドル高の1バレル=71.95ドルと、ドル建て価格の上げ幅としては1988年の取引開始以降で最大となった。サウジの国営石油会社サウジアラムコによると、日量約570万バレルの生産が停止状態。サウジの生産量の約半分が影響を受けている。
◎ブレント原油先物の上昇率は一時19.5%となり、1991年以来の水準を記録した。

トランプ大統領
◎「犯人を知っている」と述べ、検証次第で報復措置を取る考えを示唆。

アメリカ政府高官
◎巡航ミサイルを使用した可能性があり、
◎イエメンのある南側ではなく、イラン側から攻撃された可能性がある。

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