2019/09/17

2019年9月17日(火)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019917日(火)昨日16日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

東京市場が敬老で休日となった週明け月曜日。ご存じの通り週末に発生したサウジアラビアのアラムコ2つの施設が無人機の攻撃受けた。フーシ派は自分が空爆したと言い、トランプ大統領はイランの関与は間違いないようだと言うも、イランは関与を否定。いったい誰が??

注目は短期間で終了するのか、それとも、予想外の長期化するか米国の報復など新たな懸念材料のリスク回避の流れがつよまるのか?とりあえず週明けの欧米市場の動きをみると、為替市場を含め金融市場は予想外に冷静! 

為替市場は、ドル全面高で、リスク回避時に買われるJPYCHFも買いが続かず、EURGBPAUDNZDCADも弱く、JPYはクロスでは円高を維持。

USDJPYはオセアニア・アジア市場の序盤の107.45をボトムに、欧州市場では若干底値を切り上げた107.68をボトムに、米国市場では株安+債券利回りの下落も、予想外に限定的で終盤にかけては108.15と、先週末終値近くまで値を戻している。

GBPUSDは、ユンケル欧州委員長とジョンソン英首相との会談を注目したが、ジョンソン首相は離脱期限の延長を要請しない意向を改めて主張し、ユンケル氏は離脱協定案に沿い、合法的に機能する解決策を提示することが英国側の責任と発言。結局は新たな展開は見られず今後も話し合いを続けることで終わった。GBPUSDは早朝の1.2500を高値に英商工会議所は成長見通しを引き下げるなど、ブレグジットリスクを意識しながら米国市場では一時1.2400まで100ポイント下落し、1.2420台で推移。

AUDUSDは、サウジ石油施設の攻撃を受け、開始直後は一時0.6861まで下落とセオリー通りの売りから取引が始まったが、米債利回りや原油価格の変動を見らながら、0.6880台から0.6880台のレンジと予想外に動かず。米国市場に入り一0.6854まで下落し0.6860台で推移と、予想外におとなしい動きとなっている。

サウジのアブカイク石油施設の生産が50%を回復するまで数週間ないし数カ月かかる見通と関係者は言う。米国は石油備蓄の放出を決定し、ロシアは攻撃による一時的な供給減少を補うだけの備蓄が各国にはあると楽観。数週間で回復ができれば影響は少ないといわれているが、復旧にいつまで時間がかかるのだろうか?

WTIは前週終値54.85ドルで終了したが、米国の石油備蓄の放出を受け、61ドル台で一時伸び悩むも米国市場では一時63.38ドルまで上昇し62ドル割れで推移。リスク回避時に上昇する金価格はアジア市場で一時1519.0ドルまで上昇したが、1505台と前週終値1499.50から上昇幅は限定的。

米債は安全資産として買いが強まり、10年債利回りは前週終値1.8958%から急落し一時1.81%まで低下し、1.846%台で推移。

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21:30     USD 9月 NY連銀製造業景気指数=2.0(予想4.0 前回4.8 予想と前回を大幅に下回る。

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トランプ大統領
FRBのせいで、米国は競合国よりずっと高い金利を支払っている。
◎今度は石油がやられた。大幅な金利利下げ、刺激策が必要。

ジョンソン英首相
EUとの合意が得られなくても、10月末にEU離脱を実現するとあらためて表明。

ユンケル欧州委員長とジョンソン英首相との会談
◎欧州委員会はバックストップ巡り、英国側がなお代替策を提示してないと強調。ジョンソン首相は離脱協定案を巡る協議を加速させる必要があると前向きな姿勢を示しつつも、離脱期限の延長を要請しない意向を改めて鮮明にした。
◎ユンケル氏は、メイ前英首相とEUが合意している離脱協定案に沿い、合法的に機能する解決策を提示することが英国側の責任と発言。
◎英政府声明で、離脱交渉を担当する英国のバークレイ氏とEUのバルニエ氏が協議を毎日行っていく方針で合意。

関係者(ブルームバーグ)
◎サウジアラビアのアブカイク石油施設について、生産が50%を回復するまで数週間ないし数カ月かかる見通し。

複数の関係者(WSJ紙)
◎米国とイラクの当局者、トランプ政権は週末に、14日の無人機による攻撃にイラクは起点として使われなかったとの見方を同国政府に伝えた。

サウジアラビアの軍関係者
◎サウジアラムコの石油施設に対する攻撃ではイランの兵器が使用されたことが暫定調査に示されたと述べたが、イランが攻撃に直接関与したとの言明は控えた。

ロシアのノバク・エネルギー相
◎攻撃による一時的な供給減少を補うだけの備蓄が各国にはある。

中国外務省
◎サウジアラビアの石油施設への攻撃について、証拠もなく特定の対象を非難するのは無責任。

UAEのマズルーイ・エネルギー相は
◎供給減に対処するため増産することは可能としつつも、OPECの緊急会合を召集するには時期尚早。

トランプ大統領
◎サウジ石油施設攻撃でのイランの関与は間違いないようだ。
◎誰とも戦争をしたくはない。しかし、軍は用意をしている。

英商工会議所(BCC2019年と2020年の経済成長率見通しを引き下げへ
◎成長見通し(6月時点)、20191.3→1.2%、20201.0→0.8%。

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