2019/09/03

2019年9月3日(火)アジア・欧州市場の動き

2019年9月3日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は小幅上昇、逆に上海総合は小幅低下。米10年債利回りは一時1.53%台まで上昇するも上値は重く1.51台へ低下。

為替相場は相変わらずGBP安が目立ち、対主要国ではドル高の流れを継続中。EUR+NZD+CHFは弱く、JPYも強さは見られず。

AUDUSDは、早朝の0.6710台を高値に弱い豪小売売上高に反して、経常収支は1975年6月以来の黒字化となったが、米中通商協議の再開が不透明となったことで、AUD売りの流れが続き一時0.6688まで続落となった。豪中銀が予想通り政策金利1.0%の据え置きを決定。声明で「成長率は今後徐々に上昇し、数年でトレンドに近づく」、「総合インフレ率も基調インフレ率も2020年が2%弱、2021年は2%をやや上回る水準と予想」とあったことを意識したのか? 0.6720台を回復と早朝の高値を上回る。

GBPUSDは、1.20の大台を割り込み一時1.9993まで下落と、合意なきEU離脱か総選挙への可能性に底値感は見られず。仮に総選挙が実施となれば一時GBP買いへと動く可能性は高いが、ブレグジットをめぐる結論がでるまでは、上昇力も限定的では?

USDJPYは、106.16~38の狭いレンジで主体性はない。米債の動きにつられる動きも見られたが結局はトレンドが出ず。相変わらず、米中通商協議の行方に左右される動きが続きそう。テクニカルには目先はドル買い優勢ながら円高方向は変わらず。

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10:30    AUD 7月 7月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、季調前0.1%(予想 前回0.4%)→ 予想と前回を下回る

10:30    AUD 第2四半期 経常収支=59億豪ドル(予想15億豪ドル 前回-29億豪ドル)→ 主要資源である鉄鉱石と石炭の価格上昇が寄与し1975年6月以来の黒字となった.

13:30    AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り


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日本の新発30年債利回り0.115%と3年超ぶりの低下へ。

豪連邦統計局 豪経常黒字は過去最大の59億豪ドル
◎第2四半期の経常収支は59億豪ドルの黒字(予想⑭億豪ドル)と、主要資源である鉄鉱石と石炭の価格上昇が寄与し1975年6月以来の黒字となった.


豪中銀声明
◎政策金利のキャッシュレートを1.0%に据え置くことを決定。
◎持続可能な成長の下支えと今後のインフレ目標達成に必要であれば、さらなる金融政策の緩和を行う。
◎上半期のオーストラリアの経済成長率は当初の予想を下回っており、長期わたる所得の低い伸びと住宅価格の下落が個人消費を圧迫している。
◎成長率は今後徐々に上昇し、数年でトレンドに近づくと予想される。
◎低金利、最近の減税、インフラへの継続的な支出、一部の中古住宅市場における安定化の兆候、資源部門の明るい見通しに支えられている。
◎賃金の伸びは依然として抑制されており、現在のところ上昇圧力はほとんど見られない。
◎賃金のさらなる緩やかな上昇は歓迎すべき進展であろう。
◎インフレ圧力は依然として抑制されており、今後しばらく続く可能性が高い。
◎総合インフレ率も基調インフレ率も2020年が2%弱、2021年は2%をやや上回る水準と予想


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