2019/09/02

2019年9月2日(月)欧州・北米場序盤の動き

2019年9月2日(月)欧州・北米場序盤の動き

9月1日から米中は制裁関税・追加関税の一部を実行に移して迎えたレーバーデーで休場の米国市場。欧州株は上昇、米株先物はマイナス圏から一時値を戻すも再び売りに押されて下落する中で、為替市場はGBP売りがリードするドル高傾向が続く。

今日のGBPは泣きっ面に蜂でGBP全面安!欧州市場に入りGBPUSDは1.2175の高値から1.2050台と続落、1.2000のサイコロジカルで重要なポイントに近づいている。ゴーク英保守党議員は造反し「政府はEUとの交渉で、適切な関係を築いていない」と批判し、政府の戦略が失敗すれば総選挙を要求するとある。また、ジョンソン英首相は「党内の造反議員を厳正に処分する」とあり、BBCの政治担当編集長は「首相が数日内に解散総選挙を宣言する可能性は否定できず」とあったことで続落していた。さらに、英製造業PMIは予想と前回を下回り7年ぶりの低さで下落し、英強硬離脱反対派議員は「議会再開数時間で法案可決目指す意向」を示し続落中。

AUDUSDは、中国財新製造業PMIが予想外の50.4と景気刺激策の効果がようやく表れ強くなったが、モリソン豪首相は「豪州はリセッションに備えるべき」とあり、NABは第2四半期に縮小した兆候が続くようなら景気見通しの引き下げに言及。結局は0.6718~0.6735の狭いレンジで推移から、欧州市場に入りGBPUSDの下落の影響もあり0.6710まで続落。

USDJPYは、早朝の105.90をボトムに緩やかな上昇で一時106.40近くまで上昇するも、GBPJPYを頭にクロスでの円買いとテクニカルベースによる売りに上値を抑えられ、さらに、中国商務省は「大阪サミットの米中首脳会談での合意を破るもの」とし、「米国をWTOに提訴」との報道もあり上値も重く、106.30~40の狭いレンジで推移している。

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英強硬離脱反対派議員(オンラインメディアのバズフィード)
◎議会再開数時間で法案可決目指す意向。ただし、3日にするか4日まで2日をかけるかは意見が分かれる。

トルコ第2四半期GDP予想より小幅なマイナス幅にTRY買いが強まる。
◎第2四半期GDPは前年比-1.5%(予想-2.0%)で3四半期連続の下落へ。季調済前年比プラス1.2%(2四半期連続のプラス成長)

中国商務省
◎米国の追加関税は、大阪サミットの米中首脳会談で決定された合意を破るもの。9月の追加関税で米国をWTOに提訴。

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