2018/05/10

2018年5月10日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月10日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日は重要なイベントが目白押しの中、ドル高の流れは変わらず。

NZ中銀は予想通り政策金利の据え置きを決定するも、新総裁は相当な期間現行水準を維持とハト派発言にNZDは下落。中国CPIは前年比1.8%と予想・前回を下回り直後はAUD売り強まるも続かず商品価格の上昇もあり逆に上昇。

これから発表となる、BOE金融政策委員会は、四半期インフレ報告と、カーニー総裁発言と三段階で相場が変動するリスクを残しながらも、投機的なポジションはほぼニュートラルで一部ではネガティブ材料は織り込み済みで買いが強まる思惑も残るが、出たとこ勝負であることに変わりない。

締めは米CPIで、前年比予想2.5%、コア前年比2.2%と共に前回より小幅な上昇が見込まれている。結果はどうなるのか? 米債利回りはどうなるのか? 米株はどうなるのか? 今日の最大のイベントであることに変わりない。

アジア市場は、原油価格(WTI)は一段高で71.80近くまで上昇、日経平均株価は+88.30と小幅高で終了し中国株は上昇へ。米10年債利回りは3.0%の大台を割り込み2.984%近くで推移。

最後になってしまったが、為替相場は、新興国売りも一段落したのかドルに対して上昇気味。NZDUSDは総裁のハト派発言で利上げ時期が遅れる可能性が高まり、午前6時には0.6980台→0.6930台へ急落。その後も0.6946を戻り高値に0.6904まで続落し-0.74%近く下落へ。

USDJPYは、昨日の海外市場で109.55~85の狭いレンジで推移した流れが続くも、昨日仲値に向けた上昇のイメージも強く、昨日の高値109.83を超えて一時109.92まで上昇。仲値では大口の買いは見られず、逆に実需筋の売りなのかドル売りが強まり109.63まで下落、日本株は上昇、海外勢から円売りを意識した動きも強く109.95まで一時上昇へ。

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6:00    NZD NZ中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り

8:50    JPY 3月 国際収支: 経常収支=3兆1223億円(予想3兆90億円 前回2兆760億円)、季調済1兆7723億円(予想1兆6323億円 前回1兆241億円貿易収支)、貿易収支=1兆1907億円(予想4862億円 前回1887億円)

10:30    CNY 4月 消費者物価指数=前年比1.8%(予想1.9% 前回2.1%)→ 予想と前回を下回る

10:30    CNY 4月 生産者物価指数=前年比3.4%(予想3.4% 前回3.1%)

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【北米】
ポンペオ国務長官=イラン核合意離脱をめぐる欧州・中東・アジアの同盟国と協議を開始(英、仏、日本、イラク、イスラエル

NAFTA再交渉=自動車分野で米・メキシコの溝は埋まらず

アルゼンチン金融相=IMFからスタンドバイ取り決めで約4%の金融支援が受けられ、マクリ大統領一期目の資金を確保

【アジア・その他】
本邦主要企業の想定為替レート=トヨタ105円、ソニー105円、任天堂105円、日立105円、キャノン107円、と105円が目立つ。

NZ中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り。

オアNZ中銀新総裁=相当な期間、政策金利を現行の緩和的な水準を維持すると想定。次の政策の方向は上下均衡と、次回の変更は上下共にあり得ると認識

オアNZ中銀新総裁=1~3%のインフレ目標レンジの中間2.0%が達成する見通しの時期を、2020年第3四半期→第4四半期までと1四半期後ずれへ。 中銀は2019年8月まで金利が現行水準にとどまる見通しへ。→ 次回利上げが2020年いずれ込むとの思惑が強まり、NZD売りが強まる。

黒田日銀総裁=デフレマインドは予想外に強く、転換には時間がかかる。現実の物価上昇が予想物価を押し上げるには相応の時間がかかる可能性を念頭に置いて考える必要がある。

日米首脳電話会談=20分間電話会談をした。ポンペオ長官と北朝鮮のやり取りで詳細な説明を受けた

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