2018/05/29

2018年5月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き

2018年5月29日(火曜)昨日28日、海外市場の動き

ロンドン・NY市場が休場の週明け月曜日、欧州株は下落、イタリア・スペイン債は売られ利回り上昇、原油価格は下落傾向止まらず、為替相場はドル高を維持。

米朝首脳会談の復活劇のリスク選好の材料にも、イタリアは組閣できず再選挙の動きへ、スペインは首相の不信任決議案の採決へと動き、欧州株は下落、イタリア・スペイン債は売られ利回り上昇。原油価格の下落傾向止まらず、為替相場はEURが続落しドル高傾向を維持。

ただし、トルコ中銀は金融政策の簡素化を発表しTRYは急伸。インドネシア中銀は30日に臨時政策会合を開き通貨防衛で利上げが予想され、ともに通貨は上昇。ZARを含め新興国通貨高へと動いている。

EURUSDは、イタリア・ポピュリズム連立政権の組閣は流れ、米朝首脳会談の復活劇も加わり、先週末からギャップを空け高値でスタート。一時1.1728まで上昇するも続かず、逆にイタリア再選挙の可能性や大衆迎合主義などを掲げる政党が勢力拡大のリスクも。6月1日にスペインは首相の不信任決議案の採決が予定され結果によっては解散選挙の可能性も加わりEUR売りの流れは止まらず。一時1.1608まで下落し売り圧力は止まらず。

USDJPYは、米朝首脳会談の復活劇に先週末からギャップを空け高値で取引が開始され一時109.83まで上昇するも続かず。安全資産のJPYは買われ早朝の取引開始直後の109.83→109.32まで下落、109.60台を戻り高値に、欧州・北米市場では109.30~45の狭いレンジで取引を継続。

ドル高の流れの中で目立ったのは、NZDUSDの上昇で、先週末比+0.42%近くの上昇し、早朝の安値0.6914→0.6959まで一時上昇し0.6940台で推移。AUDNZDはロングの巻き戻しも強く-0.35%近くの下げとなっている。

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【欧州】
マッタレッラ・イタリア大統領=コッタレッリ・元IMF高官を暫定首相に指名し組閣を委ね、再選挙の実施準備を進めるように要請→  大衆迎合主義などを掲げる政党が勢力を一段と拡大させるとの懸念にEUR売りが強まる。

スタージョン・スコットランド自治政府首相=スコットランドが英国から独立しても、ユーロ圏に加わらず。ポンドは現在のスコットランドの通貨でポンドの使用をやめさせるものは何一つない。

ラホイ・スペイン首相の不信任決議案が6月1日採決される見通し=状況次第では解散総選挙につながる可能性が浮上。

イタリア10年債利回り3年ぶりの高水準

【アジア・その他】
トルコ中銀=金融政策の簡素化のプロセスを完了。1週間物レポ金利を政策金利とし、現在の後期流動性窓口金利と同水準の16.5%とする。翌日物借入金利は1週間物レポ金利を150bp下回る水準、翌日物貸出金利は1週間物レポ金利を150bp上回る水準となる。→ この措置によりUSDTRYは-2.5%近く大幅下落しTRY買いが強まる

ペリー・インドネシア中銀総裁=6月30日に予定外の政策会合を開き、通貨防衛で政策金利0.25%の利上げを予想→ この報道にUSDIDRは-0.9%近く下落しIDRが上昇

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