2018/05/26

2018年5月26日(土曜)昨日25日、海外市場の動き

2018年5月26日(土曜)昨日25日、海外市場の動き

米朝は再び接近? 

為替相場はドル全面高。「米朝最接近」の可能性が強まる中で、「イタリア・スペインの政治的リスク」にEUR+GBPは続落。「週末リスク」回避も加わりJPY+CHFは底堅く、原油価格は「サウジ・ロシアは協調減産で協議」との報道に急落しCADは下落し、資源価格と連騰性の高いAUD+NZDも下落。リスク回避の流れは止まらず、米債は買われ利回り低下+米株は低下。

ダウは-58.67(-0.24%)、Nasdaqは9.42(+0.13%)と小幅高で、S&P500は-6.43(-0.24%)下落。原油価格(WTI)は67.50-3.21(-4.54%)と大幅安。米債利回りは低下し、10年債は2.928%(-0.049)、2年債も2.5%を割り込み2.480%(-0.048)へ低下して終了。

米朝間最接近? 北朝鮮外務次官は「いつでも、どのような形であっても」米国と対話する用意がある」と言い、トランプ大統領は「6月12日の米朝首脳会談、実現可能性はまだある」と発言。マティス国防長官も「米朝首脳会談が開催される可能性が残っている」と発言している。

イタリアのポピュリズミ連立政権の誕生とユーロ懐疑派エコノミスト、サボナ氏の経済相起用の可能性のリスクは消えずEUR売りの可能性が続く中、ラホイ首相の元側近が与党国民党内の汚職事件で有罪判決を受け不信任動議準備へと動き、EURUSDは続落しその影響にGBPUSDも下落へ。

USDJPYは、アジア市場と欧米市場の109.10台をボトムにアジア市場の高値109.74を超えられず、109.10~60のレンジで推移。米朝最接近期待に円ロングの巻き戻しと、英米が3連休となる週末リスクの円買いと混在し、クロスでは円高傾向は変わらず。欧州市場はTRY売りの影響や、イタリア・スペインの政局不安にリスク回避の円買いが目立つも、個人投資家の買いは厚く109.10の壁は破れず。北朝鮮とトランプ大統領の最接近の報道にリスク回避の巻き戻しが強まり109.50台へと上昇するも、週末リスクを意識したのか終了直前には薄商いの中で円買いが強まり109.30台で終了している。

EURUSDは続落。欧州市場は1.1700近辺でスタートし、EURGBPやEURJPYの取引が主導する中、1.1685~1.1734で推移。スペインラホイ首相への不信任案報道にイタリア株急落し債券利回りの急伸もありEUR売りが強まる。前日の安値1.1676を割り込むと投機筋の売り・ストップの売りが強まり1.1647まで続落しようやく下げ止まり、1.1650~75の狭いレンジで推移するも、終了間際には再び安値を試す動きに1.1648で終了。

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21:30    USD 4月 耐久財受注・速報値=前月比-1.7%(予想-1.4% 前回2.6→2.7%)、除輸送コア・前月比0.9%(予想0.5% 前回0.1→0.4%)→ 予想外にマイナス幅が拡大、コアは予想を上回る

23:00    USD ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=98.0(予想98.9 前回98.8)→ 予想を下回る

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【北米】
ラガルド専務理事=米国の対中貿易赤字批判に違和感、中国の知的財産権侵害を巡る米側の訴えは、WTOで討議すべき。世界の貿易体制が脅かされつつあり、保護主義への傾倒は重大な誤り

トランプ米大統領=北朝鮮から温かい生産的な言葉、非常に良い知らせ。6月12日の米朝首脳会談、実現可能性はまだある。長期に持続する平和につながるかどうか、様子を見る

国務省報道官=ポンペオ米国務長官と韓国の康京和外相は、北朝鮮との対話や非核化を巡り引き続き連携していく方向で一致

マティス国防長官=米朝首脳会談が開催される可能性が残っている

米政府=中興通訊(ZTE)の事業存続に向け合意

カプラン・ダラス連銀総裁=今年3回利上げが基本シナリオ。 FRB当局者は 金利は緩やかに上昇し続ける必要があるとの見解でほぼ一致しているが、金利が中立金利に達した際、困難な議論に直面する。中立金利に関する政策決定者らの見方は異なるが、2.5─3%付近というのが大方の見方

ボスティック・アトランタ連銀総裁=利上げを止めるべきと言えるという人々の幻想に不安を覚えることがあり、それが事実とは思えない

エバンス・シカゴ連銀総裁=利上げの行き過ぎだけでなく後手に回ったのかも注意

パウエルFRB議長=フォワードガイダンスは、金融危機に際して非常に有効。

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【欧州】
スペインラホイ首相への不信任案報道 → スペイン株は2%超急

イタリア=次期首相に指名されたコンテ氏や与党指導者らはユーロ懐疑派エコノミスト、サボナ氏の経済相起用を求める

スペイン主要野党、社会党のサンチェス党首=ラホイ首相の元側近が与党国民党内の汚職事件で有罪判決を受け、ラホイ首相の不信任決議が可決されれば、総選挙の実施を求める

ムーディーズ=イタリア国債格付け、現行のBAA2から引き下げられる可能性が高い。

【アジア・その他】
北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)=北朝鮮の金第1外務次官は、「いつでも、どのような形であっても」米国と対話する用意がある

原油価格急落=サウジアラビアとロシアのエネルギー相が会合し、協調減産緩和を巡り協議

トルコ中銀=輸出業者がドル建て債務をリラで返済するのを認める

中国外務省報道官=米朝間の直接協議を依然として促している

中国副首相=米中間の貿易戦争に勝者はいないとしながらも、中国はいかなる状況にも対応する用意を整えておく必要がある

イラン=核合意維持で欧州に圧力-制裁救済策の月内提示を要求

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