2018/05/31

2018年5月31日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月31日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日急変したCAD、今日のGDPがその流れを確認するのか? それとも否定するのか? 注目。強い中国PMIに中国株は強くAUDは買われ、強い仏CPIにEUR買いが復活。

日経平均株価は上昇、+183.30(+0.83%)と強く、中国・アジア株は堅調に推移。米10年債利回りも底堅く一時の低下から回復し2.859%と前日比で小幅上昇へ。原油価格(WTI)は前日の上昇に反して68.06と小幅下落。

欧州市場に入り月末の特殊要因を意識しながら、イタリアとスペインの政局=債券相場をみながら、米個人消費、カナダGDPを主テーマに、米シカゴPMI、米中古住宅販売の発表と米株+米債利回りを見ながらの取引へ。

USDJPYは、株高と米金利の上昇にも上値は重く、相変わらず108.50~80のレンジ内で推移と、円ブル相場なのか109.00の復活は叶わず。

AUDUSDは、中国の製造業・非製造業PMIは予想外に強く直後0.7578まで上昇するも前日の高値0.7580台を意識されAUD買いは限定的。ただし、欧州市場に入りリスク選考の動きに0.7580とアジア市場の高値を更新し前日の高値を試す動きへ。

EURUSDは、欧州市場に入り月末の特殊要因を意識しながら、昨日独CPIが強く注目された今日の仏CPIは予想より強くECB6月のガイダンスの変化を意識、前回を大幅に上回り1.1700近くまで上昇へ。ただし、南欧諸国の政治的リスクは払しょくできず混迷も予想。

GBPUSDも、アジア市場の1.3277をボトムに1.3300近くへと続伸中。


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GBP 5月 GfK消費者信頼感調査=-7.0(予想-8.0 前回-9.0)

JPY 4月 鉱工業生産・速報値=前月比0.3%(予想1.4% 前回1.4%)、前年比2.5%(予想3.6% 前回2.4%)→ 予想を下回る

NZD 5月 ANZ企業信頼感=-27.2(予想 前回-23.4)、企業化活動見通し=13.6(予想 前回17.8)→ 前回より弱い
CNY 5月 製造業PMI=51.9(予想51.4 前回51.4)、非製造業PMI=54.9(予想54.8 前回54.8)→ 予想と前回を上回る

CHF 第1四半期 GDP=前期比0.6%(予想0.5% 前回0.6%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回1.9%)

FRN 5月 消費者物価指数・速報値=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比20%(予想1.9% 前回1.6%)→ 予想より強く、前回を大幅に上回りEUR買いが強まる


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【北米】
ジェームズ・モルガン・スタンレーCEO=ソロス氏が深刻なグローバル危機再来の可能性を主張したことは現実離れしている。FRBな年内さらに3回の利上げする可能性が高い。米国の10年国債利回は3%に届かなければ驚きで、4%を突破しても驚き。

【欧州】
スペインのラホイ首相の不信任決議案(6月1日)は、新興中道右派「シウダダノス(市民党)」が支持しない方針と、独自の首相候補を擁立し、早期選挙を視野に新たな不信任決議案を提出することには前向き。可決には小規模政党の支持が得られるかどうかが鍵へ。

【アジア・その他】
MSCI=6月1日から中国人民元建て株式(A株)を大型株234銘柄のグローバル指数に組み入れる。→ 市場推計で150~200憶ドル程度と予想。中国株高の要因となる。


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