2018/05/22

2018年5月22日(火曜)昨日21日、海外市場の動き

2018年5月22日(火曜)昨日21日、海外市場の動き

米中通商協議は声明を終了、貿易戦争の懸念は薄らぎ株価は上昇。為替相場は先週金曜日にリスク回避の動きに売られた通貨の買い戻しと、逆にリスク回避通貨の売り戻しと相反する動きからドル全面安へと変化。

ムニューシン米財務長官は「米中貿易戦争は一旦保留」、「ZTEに対する規制の執行に変更の可能性検討」と前向きな発言や、トランプ大統領の「中国は米の産物を大量に購入することで合意」も飛び出し米株にとっては好材料へ。米財務長官は来週中国を訪問し通商協議で合意した大枠の最終化に向け協議とあり、この結果も気になる。

一方、財務長官の「長期的には強いドルは米国にとって有益」と発言、クドローNEC委員長の「強いドルは投資を呼び込む」と発言するもドル買いへの影響は見られずドルロングの巻き戻しが続いた。また、ポンペオ米国務長官は「イランが核プログラムの放棄を含む米国の要請を受け入れなければ、米国は同国に対し史上最強の制裁措置を導入」と次の焦点はイランへと移る。

通商問題が目先解決したことで米株は続伸、ダウ+298.20(+1.21%)、NasdaqとS&P500 は0.54~0.74%と上昇。米10年債利回りは3.058%(-0.06)と小幅低下。原油価格の上昇は止まらず72.47(+1.67%)上昇。

USDJPYは+0.25%と小幅高。週末のリスク回避の円買いの反動に、アジア・欧州市場では111.40まで続伸するも、111.50の壁に妨げられ伸び悩む。米国市場に入り米債利回りの軟化もあり、短期的な円ショートの巻き戻しにロンドンクロージング・タイムには111円まで続落しようやく下げ止まるも戻りは限定的で、終盤では110.95まで再下落へ。

EURUSDは5日続落から久しぶりに反発し上昇。イタリアのポピュリズミ連立政権の樹立にイタリア債利回りは上昇中でEUR売りの材料とされるも、為替相場はアジア市場のドル買いから欧州市場は1.1716をボトムに終盤にかけては1.1790台まで続伸中。

AUDUSD急伸し前日比約1%近く上昇、EURAUD-0.8%近く下落、AUDJPYは+1.3%近く上昇。中国と貿易関連性の高いAUDの上昇が目立ち、欧州市場の序盤0.7503をボトムに欧米市場は続伸。一時0.7570台で上げ止まるも、終盤にかけては再上昇し0.7580台まで続伸中。

CADも強く、USDCADは前日比約0.73%近く下落、CADJPYは1.0%近く上昇。原油価格の続伸やNAFTA再交渉の前向きな動きを意識したのか、アジア市場の1.2890を高値に、欧州・米国市場と上値を切り下げ終盤にかけては1.2780台まで続落中。

一方、TRYは急落で、USDTRYは2.2%近く上昇し最安値を更新中。ARSは落ち着き、USDARSは-0.1%と小幅な変動にとどまる。

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