2018/05/25

2018年5月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

2018年5月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

リスク懸念強まるも(ただし、VIXは尻萎みで前日と変わらず)

米朝首脳会談は流れ、米自動車関税の引き上げ検討に貿易摩擦の懸念は強まり、通貨防衛に動くTRYも逆に下落。米株安と米金利低下と、リスク回避にJPYとCHFは上昇。

USDJPは一時109を割り込み-0.75%、USDCHF一時0.99を割り込み-0.44%買い圧力は強く、USDCADは+0.39%と原油価格の下落とNAFTA再交渉でトルドー・カナダ首相の批判もありCADの弱さが目立つ。EURUSDは+0.19%、GBPUSDは+0.25%と小幅上昇へ。

米株はボトムから回復するも前日比で低下、ダウは一時前日比280ドル近くの下落から-75.05(-0.30%)で終了、NasdaqとS&P500も0.02~0.2%と小幅低下。米債利回りはリスク回避の動きとハーカー氏のハト派発言もあり一時2.953%まで低下し2.974(-0.019)近辺で推移。原油価格(WTI)はロシアの減産縮小の可能性言及に続落し70.68(-1.64%)近くへと下落。

為替相場は、強い英小売売上高+カーニーBOE総裁のタカ派発言もあり一時GBP買いに動くも伸び悩みGBPUSDは+0.25%と小幅上昇へ。ECB理事会議事録は「成長がさらに減速する恐れ」を指摘、イタリア財務相にジンガレス氏検討との報道に一時EUR買いへと動くも続かずEURUSDは+0.19%。前日通貨防衛に大幅利上げを実施したTRYは相変わらず弱い。

USDJPYは前日比-0.75%と円高、クロスではCADJPY-1.07%を筆頭にAUDJPY-0.52%、EURJPY-0.55%と円高傾向は止まらず。USDJPYは早朝の110.08を高値にアジア、欧州市場序盤には昨日の安値109.56を割り込み109.30台まで下落。テクニカルポイントでもある109.20~30では買いが厚く、米10年債利回りもやや戻し気味で109.60台まで値を戻す。突然発表された「米朝首脳会談の中止報道」にリスク回避の円買いが強まり、米株+米債利回りの低下を受け108.96まで続落。米株が持ち直し109.37まで回復するも、米債利回りの低下は続き上値の重い展開が続く。

◎ECB理事会議要旨は、「ユーロ圏は成長がさらに減速する恐れがあり、不透明感が増している、一方、景気の拡大はなお底堅く幅広いとの見解で一致」、
◎ラムスデンBOE副総裁=第1四半期の景気減速は一時的
◎カーニーBOE総裁=第1四半期の減速は恐らく一時的
◎ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=2019年のいずれかの時点で利上げサイクルを打ち切る可能性。
◎ポンペオ米国務長官=米朝首脳会談の中止を受け、初めての上院委員会での発言で、「北朝鮮がここ数日は応答していなかった」、「失望を誘う展開だが率直に言って驚きではなかった」、
◎トランプ大統領=米朝首脳会談の中止を北朝鮮の金朝鮮労働党委員長に通達「最近の言動で示された激しい怒りや敵意を踏まえ、現段階で念願の会談を開催することは適切ではないと感じた」とある。

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