2018/05/29

2018年5月29日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2018年5月29日(火曜)アジア・欧州市場の動き

アジア市場は、日本株安+米債利回りは低下とリスク回避の動きへ。結果、為替市場ではドル買いの中で、円買い圧力は強く円はクロスで全面高。

これからの欧米市場では、ECB関係者の発言が多数予定されているが、経済指標の発表は少ない。昨日同様にイタリア、スペインと政局の混迷の度合いが強まるなか、債券は下落し、ポルトガル債も下落し、結局のところEURの弱さが目立つ。そして、3連休明けの英国と米国市場の株・債券市場を見守る動きも。

日経平均株価は-122.60(-0.55%)と弱く、米10年債利回りは、ブラード・セントルイス連銀総裁「FRBは利上げに慎重になるべき」と発言後に2.886%まで下落し、2.894%(-0.035)近辺で推移、昨日に続き弱さが目立っている。

NZDUSDは、NZ政府が細菌「マイコプラズマ・ボギス」で牛を殺処分することを発表。酪農製品の輸出国のNZにとってマイナス要因で、高値0.6949から昨日の安値近辺に並ぶ0.6922まで下落するも、NZD売りの動きは予想外に少ない。

USDJPYは、米朝首脳会談の復活劇=円売りながら、イタリア・スペイン、そして、ポルトガルへと波及する債権売りの流れに、リスク回避の円買いが強まり、円ショートの巻き戻し+テクニカル要因から円を買い戻す動きへ。早朝の109.47を高値に109.00を割り込み109.00を中心として動きから、欧州市場に入りEURUSDの下落=EURJPYの売り圧力にさらに値を下げている。

EURUSDは、何をか言わん! イタリア・大統領の拒否にポピュリズム政権発足はひとまず回避できたが、逆に大統領の弾劾の動きも。スペインはラホイ・スペイン首相の不信任決議案が6月1日採決される見通し。そして、債券売りの圧力はポルトガルにも波及。アジア市場は底堅く推移、欧州市場の序盤に付けた1.1640を高値に1.6000を割り込み続落中。

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