2018/05/11

2018年5月11日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月11日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週末の金曜日、為替市場は宴の後の静けさに動きは緩慢。

BOE金融政策決定会合も過ぎ、利上げは今後の英経済指標の確認待ちで先送りムードが万点。米CPIの強さは見られず、米10年債利回りは低下気味ながら、6月利上げ期待は揺るがず。

日経平均株価は、弱い米CPIを受けた米株高の流れを継承し前日比+261.30(+1.16%)と強含みで終了するも、米国の核合意離脱から制裁を科す動きにイラン・リスクは存在感を増し、地政学的リスクを意識した円買いは消えず。

USDJPYは、目先は109~110円のレンジを継承しながらも昨日の110円からの円売り圧力を考えると上値を積極的に買うことも叶わず。アジア市場は午前10時前(9時55分)仲値直後から実需筋なのか? 米株高=日本株高=円安を意識した円ショートの巻き戻しなのか確認できないが、高値109.57→12まで短時間で急落し、結局はこのレンジを抜けだすことはできず、短期投機筋の興味を削がれた動きへ。

制裁を発動したトランプ大統領に対して、イランがどう動くのか、週末リスクがどうしても気になり、どこまで下げるのか試したくなる誘惑も残る。

NZDUSDは、昨日オアNZ中銀総裁のハト派発言に急落した流れを完全に断ち切れない中で、今日も総裁から、NZDの下落について「通商国家にとっては良いこと」と、ごもっともな発言が飛び出すも、0.6950台をボトムに下げ幅も限定的で、大枠0.6950~80の狭いレンジで動きは緩慢。他の主要通貨も動きは総じて緩慢。

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【北米】
メキシコ経済相=NAFTA再交渉で、向こう2日以内と短期間で合意する可能性も。
ライアン米下院議長(共和党)=NAFTA修正案を現議会で採決するには、5月17日までにUSTRから通知を」受ける必要がある。

【欧州】
イタリアの極右政党「同盟」の幹部議員(上院議員で経済学者のアルベルト・バグナイ氏)=ユーロ圏からの離脱は同党にとって優先課題の1つではない。経済成長を促すため、財政赤字の拡大を容認する考え。
ブロードベントBOE副総裁=第1四半期の弱さお一因は雪の影響で、減速はおそらく一時的。

【アジア・その他】
黒田日銀総裁=2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化するとの財政健全化目標は「いろいろな理由から若干先送りになりそう」としたが、プライマリーバランスの改善に向けて「前進が見られているのは確か」

オアNZ中銀総裁(ロイター)=前日の政策金利に関する声明発表を受けたNZDの下落について「通商国家にとっては良いこと」。→この発言を受け、一時NZD売りが強まる

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