2018/05/12

2018年5月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動

2018年5月12日(金曜)昨日11日、海外市場の動き

週末金曜日、為替相場はドル小幅反落で動きは全体的に緩慢。米輸入物価指数が予想外に低下しドル売りのピーク近くを迎える通貨ペアが多く、カナダ雇用統計は雇用者数が予想外に減少しUSDCADは売りから買いへ急変。

米株は強く、ダウは小幅ながら続伸し7日連騰、米10年債利回りは持ち直し小幅上昇、2年債2.53%台と6日連続で小幅上昇中。

USDJPYは前日比-0.03%とほぼ同水準で終了。東京市場の仲値直後の急落後の変動幅109.57→109.19のレンジ内での取引が続きも、米輸入物価が弱くドル売り圧力が強まり、オプションカットでは109.15の最安値を示現。フィキシングには109.44まで値を戻すも、米株も小幅高を維持、米10年債利回り下げ幅を戻し大きな変化は見られず。結局は109.36と前日の109.39とほぼ同水準で終了。円クロスは通貨間で強弱混在ながら小幅な変動にとどまっている。

EURUSDは前日比+0.20%と小幅上昇。EURにとって懸念材料のイタリア政局は、極右政党「同盟」の幹部議員が「ユーロ圏からの離脱は同党にとって優先課題の1つではない、経済成長を促すため財政赤字の拡大を容認」との報道はEURにとっては支援材料。欧州市場の序盤に一時1.1890台まで値を下げ、これをボトムに反発。弱い米輸入物価指数も加わり一時1.1970まで続伸し1.1938で終了。4日続落後に2日連続で小幅高へ。

USDCADは前日比+0.19%と小幅高で弱いカナダドル売り終了。注目のカナダ雇用統計は雇用者数が予想外のマイナスに1.2729のボトムから反発、NAFTA再交渉も物別れに1.2800近くへ上昇し、終盤にかけても高値圏で推移。

注目ニュースは、トランプ大統領は「医薬業界の競争強化と価格引き下げを表明」、米国際貿易委員会(ITC)は中国とベトナム製のツールキャビネットに反ダンピング課税を決定へ。

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USD 4月 輸入物価指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.0→-0.2%)、前年比3.3%(予想3.9% 前回3.6→3.3%)→ 予想を下回り前回も下方修正へ

CAD 4月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.8% 前回5.8%)、雇用者数=前月比-0.11人(予想2.05万人 前回3.23万人)→ 予想外に雇用者数が減少へ

USD 5月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=98.8(予想98.5 前回98.8)

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【北米】
NAFTA再交渉物別れ=自動車分野など多くの懸案で溝を埋めれず、ただし近く協議は再開へ→ CAD売りの材料へ

トランプ大統領=大統領は薬価が高いのは中間業者に問題があり、薬価に対する政策は薬価を低く保っても製薬会社を支援。医薬業界の競争強化と価格引き下げを表明。製薬会社、保険会社、薬剤給付管理会社が処方箋薬を高価で手の届かないものにしたと非難し、し、製薬業界の中間業者が大きな富を得ているとし避難し排除と価格引き下げに向けた措置を取る。→ ヘルスケア株が上昇

米国際貿易委員会(ITC)=中国とベトナム製のツールキャビネット(道具入れの棚)が米国に不当に安く輸出され米製造業者が被害へ、5年間にわたり、最大で327%の反ダンピング関税を課す。

ブラード・セントルイス連銀総裁=貿易摩擦の高まりは、政策次第で米経済に好材料となる可能性がある

【欧州】
イタリアの極右政党「同盟」の幹部議員(上院議員で経済学者のアルベルト・バグナイ氏)=ユーロ圏からの離脱は同党にとって優先課題の1つではない。。経済成長を促すため、財政赤字の拡大を容認する考え。→ EUR買いの材料

ブロードベントBOE副総裁=第1四半期の弱さお一因は雪の影響で、減速はおそらく一時的。

【アジア・その他】
オアNZ中銀総裁(ロイター)=前日の政策金利に関する声明発表を受けたNZDの下落について「通商国家にとっては良いこと」。→この発言を受け、一時NZD売りが強まる

中国人民銀行第1四半期金融政策遂行報告=人民元相場安定と中立的な金融政策維持へ。人民元相場を安定的に保ちながら、上下双方向への変動幅を拡大させると改めて表明。市場に基づく改革も深化させていく方針

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