2018/05/18

2018年5月18日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月18日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は小幅高を維持、米10年年債利回りは3.127%を付けた3.1%と近辺へと後小低下へ。原油価格(WTI)は71.63ドル近辺と上昇傾向を維持。

為替相場は週末のドルロングの巻き戻しがみられるも、USDJPYは底堅く推移し111円を瞬間試した後は尻つぼみ状態、円はクロスでも下落気味。今日これからの欧米市場での注目材料はカナダCPIと小売売上高。そして、米中通商交渉の行方と、北朝鮮問題であるは変わらず、いつもながらトランプ大統領の発言も注意が必要。

週末の金曜日は海外を取り巻く材料は豊富で、日本では、16日のCPIは前年比0.6%と予想0.7%前回1.1%と弱く、16日の日本のGDPは9四半期ぶりにマイナス成長と円売り容認に事欠かない。

米国では、第2回米中経済対話に合わせ、中国は米国の対中貿易赤字最大2000億ドル削減に向けたパッケージを提案。一方、米国側では北朝鮮関連ではトランプ大統領は「リビア方式を否定し、体制保障の用意がある」と言う。

ライトハイザーUSTR代表はNAFTA再交渉で、加盟国は妥結に程遠いと言い。インドネシア中銀は自国通貨防衛で、通貨ルピアの変動抑制に向け市場介入を行っている

英紙テレグラフは、メイ英首相はEU離脱後にEU関税同盟か脱退する方針を示すも、英国としての提案を近く指示する意向とある。イタリア「五つ星運動」と極右政党の「同盟」の次期連立政権はユーロ圏の統合深化の取り組みを停滞させる可能性を意識。

USDJPYは、昨日から続く円売りの流れは止まらず。早朝の110.71をボトムに、日米金利差拡大と金融政策の違いは根底にあり変わらず。1110の大台と同水準近くにある200日MAを突破してからは、テクニカルベースでセンチメントは円ベアに傾き、米中通商協議も貿易戦争に結び付く動きも弱気、米中首脳会談は紆余曲折がありながらも米国側は妥協点を模索中。安全資産の円買も弱まり、逆に本邦再度からはM&P絡みの円売りや、外債投資の円売りも散見される。

EURUSDはイタリア・ネタに変動する局面にも関わらず、16日から続くレンジ1.1763~1.1854の範囲内を抜け出せず。1.7600台、1.7800をボトムとして下げ止まりつつあり、逆に取り巻く材料からは弱さが目立つ欧州経済指標は気になり決め打ちできにくい状況にあるが、そろそろどちらかに動く前兆であることを期待したい。

GBPUSDもメイ英首相のEU関税同盟ネタに上下変動の材料となっているが、早朝からの動きは緩慢で、前日のレンジ1.3470~1.3570のレンジに収れんしている動きとなっている。週末の金曜日このレンジを抜け出すことを期待したくなるも、希望的な思い入れにとどまる可能性が高そう。