2018/05/21

2018年5月21日(月曜)欧州市場と米国市場序盤の動き

2018年5月21日(月曜)欧州市場と米国市場序盤の動き

週明け月曜の欧州市場は、イタリアのポピュリズミ連立政権の樹立にイタリア債利回りは上昇中でEUR売りの材料とされるも、為替相場はアジア市場のドル買いから欧州市場はドル売りへと流れは変化。ムニューシン米財務長官の「長期的には強いドルは米国にとって有益」と発言にドルピークをつけるも逆に反落。

米中通商協議も懸念の決裂もなく声明を発表して終了。ムニューシン米財務長官は「米中貿易戦争は一旦保留。ZTEに対する規制の執行に変更の可能性検討」と前向きな発言に、先週金曜日にリスク回避の動きに売られた通貨の買い戻しと、逆にリスク回避通貨の売り戻しが交錯し、USDJPYは上昇し円全面安で、逆に中国と関連性の高いAUDの上昇が目立っている。

USDJPYは上昇し円売りの流れを維持。早朝のオセアニア市場ですでに111円台を達成から、アジア市場では110.82をボトムに高値は111.40まで上昇。111.50近辺の売りは厚く重要なポイントとなり失速するも、前日比では上昇し引き続き上昇傾向を維持。

AUDUSDは米中経済対話の成果を評価した中国買い=AUD買いへ。欧州市場序盤の0.7503をボトムに下げ止まり反発。0.7550台を超え0.7%近く上昇、AUDJPYも84円の大台を達成し1%超の上昇幅となっている。

主要通貨のEURUSDは前日とほぼ同水準。欧州市場序盤の1.1717をボトムに米国市場の序盤では1.1780まで値を戻すも、イタリア政局の混迷を意識してなのか強さは見られず、前日終値とほぼ同水準で推移。

GBPUSDは続落し弱さは変わらず。市場参加者のセンチメントは複雑でGBP先高期待も強くGBPショートは膨らまず、逆に中長期のGBPロングが目立ちながら下落とやや複雑な動きへ。先週はEU通関同盟への存続の有無に相場が動く局面も見られたが、今日は材料にされず。

欧州株は小幅高で、STOXX EUROPE600は+1.02(+0.26%)の上昇で、英FTSE100は+58.78上昇するも、逆に独DAXは-36.89と低下へ。米株は上昇からスタートし、ダウ、Nasdaq、S&P500は共に0.7~1.1%近い上昇へ。米10年債利回りは前日終値を上回るも3.065%と小幅は変動にとどまる。