2018/05/23

2018年5月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

トランプ大統領は米中通商協議に満足せずに懸念が残り、米朝首脳会談開催に疑問が生じ、FOMC議事録公表前を前にしてリスク回避の動が強まり、株価は下落、債券は買われ利回り低下、為替相場もその影響を受ける。

為替市場もリスク回避でJPYとCHFが買われ、新興国通貨のTRY+ZARの下げ幅は大きく、リスク回避とNZ中銀報告書を受けAUD+NZDは下落。主要国通貨のEURはイタリア政局の不安定が意識され、GBPはメイ政権内の不安定差なのか、共に安値を更新し売り圧力が続いている。

日経平均株価は-270.60(-1.18%)下落、中国株や他のアジア株も総じて下落。米10年債利回りは3.05%の壁を割り込み3.03%台まで下落。原油価格は中東リスクが高止まりし72.09(-0.21%)と幅な下げにとどまっている。


USDJPYは、アジア市場開始直後の110.90台を高値に111.00の大台を見ることもなく、日本株安や午前10時の仲値から実需筋と思われる売りや、NZDJPY+AUDJPYなどのクロスでの円買いも強まり110.40台へ。しばらく110.40~55のレンジで推移するも、株引けと午後3時の東京オプションカット時から売りが再開。200日MA、200時間MAの110.20~30の壁を割り込み110.10台まで下落中。

NZDUSDは、アジア市場の0.6940台を高値に、NZ中銀の「大規模な金融危機の発生時には小幅なマイナス圏への金利引き下げや大量の資産購入を実施する準備がある」との報告書を引き金に下落。0.6890台をボトムに下げ止まるも、リスク回避の流れに売り圧力は強く戻りも限定的で欧州勢の参入に安値を更新している。

EURUSDは、どうしてもイタリアのポピュリズム連立政権の人選とその影響が気になり上値の重い展開からスタート。アジア市場の1.1790を高値に1.1800の大台を付けられず1.1750台まで下落。一時1.1768まで値を戻すも、ユーロ圏で5月最初の経済指標となるPMIは仏・独・ユーロ圏と予想外に悪く1.1700台まで急落中。

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