2018/05/02

2018年5月2日(水曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年5月2日(水曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

資金は株価ら債券へと動き為替はドル買いへ。1日は米金利の上昇傾向が続き米株は下げから回復し、ドル高の流れ変わらず! 

今日2日のFOMCでは金利据え置きと、6月の利上げもほぼ間違いない状態の中で、30日の米コアPCEデフレータは強く、今日は弱い米建設支出、弱い米ISM製造業景気指数にも価格指数は7年ぶりの高水準で、6月の利上げ期待度は揺るがず。

一方、弱い経済指標が続きBOEの再利上げ期待は目先消え失せ、独経済もピークアウト気味でECBの早期緩和縮小の可能性も遠のき、米10年債利回りは一時2.981%まで上昇し、米・独利回り格差が29年ぶりの歴史的高水準に達していることもEURUSDの売りプレッシャーとなっている。

気になる、米国の鉄鋼・アルミニウム関税に関する決定は、カナダ、欧州連合(EU)、メキシコは6月1日に先送り決定され通商摩擦も目先は一安心。

USDCADは強いGDPとややタカ派のポロズ・カナダ中銀総裁の発言や、前向きなNAFTA再交渉、トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム関税に関する決定を6月1日まで延長したこともあり、ドル高相場の中でCADの弱さも限定的。日中の上下変動は激しく強いGDPに1.2870台→1.2830台へ下落するも、逆に1.2910台へと上昇するも続かず、1.2850~10のレンンジからポロズ・カナダ中銀総裁の「これまで以上に経済は利上げに敏感になっている」との発言もあり1.2830台へと下落へ。

USDJPYは日米金利差拡大と6月米再利上げ期待も強く、ボトム水準を109.00から109.50に切り上げ、109.50~00のレンジへ。円は、CADJPYを除き、他の主要通貨で円は全面高の影響もありUSDJPYの上昇は緩やで一時109.80をトップに上げ止まる。しかし、米金利の上昇と米株の買い戻しが続きロンドンのクロージングタイムから買いが復活し109.89まで上昇へ。

米株の動きはまちまち、ダウは一時360ドル近くの下げ幅を縮小し-64.10(-0.27%)と小幅安で終了。S&P500は+6.75(+0.25%)、Nasdaqは+64.44(+0.91%)。

原油価格67.47-1.10(-1.6%)と軟化して推移。米10年債利回りは一時2.981%まと3.0%を目指す動きで、2.966%(+0.013)と小幅高で推移、2年債は2.504%と2.5%台乗せで推移。

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21:30    CAD 2月 月次GDP=0.4%(予想0.3% 前回-0.1%)、前年比=3.0%(予想2.8% 前回2.7%)→ 予想を上回るカナダドル買いが強まる

22:45    USD 4月 製造業PMI・確報値=56.5(予想56.5 前回56.5)→ 予想と変わらず

23:00    USD 4月 ISM製造業景気指数=57.3(予想58.5 前回59.3)→ 予想を下回るも、価格指数は7年ぶりの高水準

23:00    USD 3月 建設支出=前月比-1.7%(予想0.5% 前回0.1→1.0%)→ 前月比が大幅に上昇修正されるも、予想外のマイナスへ


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【北米】
USD    ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表=中国を訪れるのに先立ち、目指すのは中国経済の開放で、経済システムの変更でない。NAFTA再交渉は向こう1━2週間以内に合意できなければ、米議会の承認獲得がぎりぎりとなる可能性も

USD    トランプ大統領=カナダ、欧州連合(EU)、メキシコに対する鉄鋼・アルミニウム関税に関する決定を6月1日に先送りすることを決めた

USD    10年物の米国とドイツ国債利回り差が29年ぶり水準付近に拡大し

USD    ロス米商務長官=訪中代表団が貿易不均衡是正に向けた交渉が妥結しなければ、通商拡大法232条および通商法301条に基づき、鉄鋼・アルミ輸入製品と知的財産権に係る製品に関税を課す

USD    ロス米商務長官=TPPには欠陥があり、原産地規則が数多い問題の1つと指摘、復帰はすべて条件次第とした。
BOC    ポロズ・カナダ中銀総裁=これまで以上に経済は利上げに敏感になっている。経済指標に沿って、金利は慎重に調整されるだろう

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(午前5時40分ごろ)