2018/05/12

最新のIMMポジションから、2018年5月12日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年5月12日(土曜)

集計日が5月8日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の投機的ネット・ポジションの合計は、前週の+109,445コントラクト→+63,348コントラクトと、3週に渡り前週比で減少となっている。

前週は7通貨全てで前週比減少となったが、今週はカナダドルを除き他の6通貨で前週比が減少しており、3週連続の下げは2016年11月のトランプ大統領誕生以来のできごとで興味深いものがある。また、前週に大幅減少したユーロは63と微減にとどまり、逆にポンドは前週比-17,384と2017年3月14日の-25,680以来の大幅減で失望感が非常に強かったことを示唆。


【円】前週-1,405→-5,462(-4,057)
円の四日天下! 70週(約1年半)と長期間に渡る円ショートからロングに転換し円高への期待感が膨らんだのも束の間、4日の短命で円ロングは終了し、2週連続のショートで元の円先安期待相場に逆戻り。ただし、USDJPYは集計日ベースでは109円の大台は超えられず。


【ユーロ】前週120,568→120,505(-63)
2週続いた大幅減少から先週は-63コントラクトに縮小。ロングNO.1の座は変わらず、何とか12万コントラクトのロングポジションを維持してはいるも、EURUSDを集計日ベースで比較すると大幅減少前の週4月17日1.2368→先週1.1864と500ポイント近い大幅下落に、先行きの懸念はぬぐい切れず。


【ポンド】前週26,372→8,988(-17,384)
3週連続で大幅減少。市場センチメントは急変と言うより、ポンドロングの切りが続いている状態で、GBPUSDを集計日ベースで比較すると大幅減少前の週4月17日1.4285→先週1.3546と700ポイント近い大幅下落で、年初1月9日の1.3540のスタート地点へ逆戻り。これでポンド売りが収束することができるのか?


【カナダドル】前週-27,535→-23,861(3,674)
7週連続でネットショートが続く。先週は他の主要通貨で前週比売りへと動く中で、唯一ロングとなりカナダドルへの期待感は強いことがうかがえる。USDCADの集計日ベースでは前週1.2845→1.2947とカナダドル安へと動きいてはいるが、USDCADの終値ベースでは1.2792と逆にカナダドル高へと変化。


【豪ドル】前週-5,672→-16,766(-11,094)
6週連続でネットショートが続く。先週の減少幅は、3月27日の-9,851を上回り今年に入って最大の下げ幅となっており、資源価格上昇の中で、新興国通貨安=リスク回避の動きで市場参加者の失望感の表れなのか?


別表もご覧ください。

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