2018/05/08

2018年5月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年5月8日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高。イタリア連立交渉が決裂しFTSE MIB=イタリア株は約1.75%下落しEUR売りの材料にされ、午前3時発表予定のトランプ大統領によるイラン核合意決定の発表を控えて、欧州・米国株も軟調に推移。

為替市場は、リスクに敏感なAUD+NZD売りの流れは強く、共に直近の安値を更新中で、AUDUSDはアジア市場で弱い豪小売売上高を受けたAUD売りの流れは止まらず、0.7430台まで続落中。

一方、リスク回避の円買いは、米10年債利回りの上昇(2.972%近辺)に続もかず。USDJPYは109.00を中心に大枠108.85~15のレンジを相場が続いたが、米国市場に入り109.10台を上回り109.30を狙う動きが続いている。

EURUSDは、イタリアの政局混迷に欧州株は弱く、1.1900の大台を割り込んでからは、ほぼ戻り局面も見られず、クロスでもEUR売りが強く1.1830台まで続落中。

GBPUSDは、武田製薬によるシャイアー買収で合意の報道にアジア市場の1.3590台を高値に、反落傾向は止まらず。1.3500のポイントを割り込んでからは緩やかな下げにとどまるも一時1.3480台まで続落。10日のBOE金融政策委員会、BOE四半期インフレ報告、カーニー総裁の記者会見を前にして、投機的なポジションが作りにくい状態の変わらず。

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NAFTA再交渉の閣僚会議が7日から開催。

パウエルFRB議長=FRBの利上げは世界金融市場への影響は限定的。FRBが緩やかな利上げを進めていく中で、世界のリスクセンチメントの注視が必要になる。FRBの金利決定は近年、新興市場の資金フローに限定的な影響しか与えていないものの、一部の投資家と機関は今後の政策引き締めへの備えが十分にできていない可能性がある。

イタリア連立交渉が決裂=7月に再選挙の可能性。マッタレッラ大統領は7日、連立政権の樹立交渉が決裂したことを受け、年末までに再選挙を行うか、議員以外の人物による中立政権を立てる必要があると発表。最後の交渉では、最大政党となった五つ星運動が各党との連立を模索したが、シルビオ・ベルルスコーニ元首相率いる政党フォルツァ・イタリアと同盟の中道右派連合とも、前与党・民主党とも合意に至らなかった。→ EUR売りの流れが強まる

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