2018/05/05

最新のIMMポジションから、2018年5月5日(土曜)

最新のIMMポジションから、2018年5月5日(土曜)

集計日が5月1日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)、7通貨の投機的的ネット・ポジションの合計は、前週の+154,211→今週+109,445コントラクトと、2週連続の下落で、前週比-44,766の減少幅は昨年12月19日の-60,185に次ぎ大きな数字で、ドルに対しての信頼感が増している。

特徴としては、まんべんなく7通貨全てにわたり前週比で減少(マイナス)しドル全面高センチメントが強くなっている可能性を示唆。ユーロとポンドは1万コントラクト超の減少、スイスも0.9万近くと下落幅が大きくなり、過去を振り返って見ると3月20日の週(FOMCが利上げを決定し年内さらに2~3回の利上げの可能性を示唆)に急速に通貨のロングが拡大(ドル売り思考)した水準近くへ逆戻りしていることなる。


【円】前週583→-1,405(-1,988)
円は歴史的円ロングへの転換からわずか4週間で再びショートへ陥落。ショートは-1,405コントラクトと僅かながら、市場参加者の潜在的な円売り思考には脱帽。

【ユーロ】前週130,594→120,568(-10,026)
引き続きネットロングNO.1の座を維持しているが、2週連続で前週比から減少。ロングも1月30日の109,280に次ぐ水準に低下中。ロングポジションが多い割には為替市場では下げ幅は少なく底堅いとみるのか? これから続落するとみるのか? 意見が分かれるところ。

【ポンド】前週37,365→26,372(-10,993)
ネットロングを維持しながらも2週連続で前週比から減少。ネットロングは3月20日の23,807に次ぎ水準へと低下中。弱い経済指標とメイ政権への不安が続き5月の利上げ期待度が急落する中で、引き続きロングを維持していることには驚き。

【カナダドル】前週-25,144→-27,535(-2,391)
これで6週連続しネットショートを継続。NAFTA再交渉の期待や原油価格の上昇にも市場参加者のセンチメントが弱いのか、ショート幅はほぼ横ばいで安定しているがプラス転換の動きは見られず。

【豪ドル】前週--3,396→-5,672(-2,276)
これで5週連続しネットショートを継続。ネットショートポジションは非常に僅かで、資源価格も強く新興国も安定し、米中通商問題が解決するとプラスに転換するか期待しているも、米ドルと比較すると強さは見られず。


別表もご覧ください。

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