2018/05/30

2018年5月30日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年5月30日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア市場の株安に反して、欧州市場は株高へと動きスペイン・イタリア株も上昇、米株も上昇からスタートへ。スペイン・イタリア10年債は小幅ながら売りの流れは変わらず(利回り上昇)。原油価格(WTI)は67ドル台が復活。

経済指標では、独雇用統計は予想外に改善、経済信頼感も強く、独CPIは予想を上回り、EUR買いをフォロー。逆に、米ADP雇用統計は予想を下回り、米GDPも予想・前回に届かず、卸売在庫も弱い。

結果、為替相場は先日来の円高+ドル高の流れから共に売りへと変化するも、継続性に関しての判断は時期早々。新興国通貨のUSDZAR+USDTRYもドル売りへと動き、主要通貨ではNZDUSDが+1.0%超の上昇と上昇率が最も大きく、0.7000の大台を狙える位置まで上昇。EURUSDも強い経済指標が続き+0.7%近く上昇し、1.1650直前まで続伸。

USDJPYはイタリア・スペインの南欧債の売りも収まりつつあり、108.50台をボトムに欧米株価の上昇に円ロングも巻き戻しが強まるも、109.00の大台を回復できず。

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18:00    EUR 5月 経済信頼感=112.5(予想112.0 前回112.7)、ビジネス景況感指数=1.45(予想1.30 前回1.35→1.39)、工業信頼感(企業景況感)=6.8(予想6.8 前回7.1→7.3)、サービス業信頼感=14.3(予想14.3 前回14.9→14.7)→ 予想を上回りEUR買いの流れを継続

18:00    EUR 5月 消費者信頼感・確報値=0.2(予想0.2 前回0.2)→ 予想・前回と変わらず

21:00    GER 5月 消費者物価指数・速報値=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.0%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.6%)、HIPC前月比0.6%(予想0.3% 前回-0.1%)、HICP前年比2.2%(予想1.8% 前回1.4%)→ 予想を上回りEURUSDのピークをつけるも逆に利食いの売りへと変化。

21:15    USD 5月 ADP雇用者数=前月比17.8万人(予想18.5万人 前回20.4→16.3万人)→ 前月が下方修正され予想を下回る

21:30    USD 第1四半期 GDP・改定値=前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)、GDP価格指数(デフレータ)=前期比1.9%(予想2.0%  前回2.0%)、個人消費=前年比1.0%(予想1.2% 前回1.1%)、コアPCE価格指数(デフレータ)前期比=2.3%(予想2.5% 前回2.5%)→ 予想と前回を下回る

21:30    USD 4月 卸売在庫・速報値=前月比0.0%(予想0.5% 前回0.3→0.2%)→ 予想・前回を下回る

21:30    CAD 第1四半期 経常収支=前期比-195億カナダドル(予想-181.5億カナダドル 前回-163.5→-164.9億カナダドル)→ マイナス幅は予想を上回る

21:30    CAD 4月 鉱工業製品価格=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.8→0.9%)、原材料価格指数=前月比0.7%(予想 前回2.1%)→ 予想と前回を下回る

23:00    CAD 5月 カナダ中銀 金融政策発表=政策金利1.25%の据え置きを決定、予想通り

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【アジア・その他】
NZ中銀金融安定化報告=NZの金融システムは健全で広く効果的。過去6か月間の銀行の収益はわずか上昇。金融セクターには家計部門債務、酪農セクター負債、銀行システムの国際的なリスクで、これらは過去6か月間、おおむね安定。

NZ中銀=オーストラリアで現在行われているような不正調査を正当化するような「広範囲かつシステミックな問題の兆候」は見られず。

インドネシア中銀=臨時会合で政策金利0.25%引き上げ4.75%に決定
IMF=中国2018年のGDP予想値6.6%に据え置く。

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