2018/05/16

2018年5月16日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月16日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は軟化し米債利回り小幅低下するも高水準を維持。為替相場は昨日のドル急伸の反動に緩やかなドル売りへ。

日経平均株価は-100.79(-0.44%)と軟化し中国株も軟調に推移。昨日急伸した米10年債利回りはやや軟化するも3.065%と上昇傾向を維持しドル買いの後押しを続けている。原油価格(WTI)は70.98(-0.34)と軟化するも引き続き高値圏で推移し。米金利の上昇=ドル高の動きを期待する声も強いが、アジア市場では利食い先行で弱いながらドル売りへと動く。

USDJPYは、東京市場の朝方に発表となった、日本第1四半期GDPは9四半期ぶりにマイナス成長へと逆戻りするも、為替相場への変動は限定的。110.38を高値に北朝鮮が南北会談の無期延期を通達したのに続き、一方的な核放棄の要求に反発して6月12日予定の米朝首脳会談の中止を警告したこともあり、リスク回避の動きなのか緩やかに下落し、主要通貨でもドルは小幅安で110.10割れまで緩やかに下落。引き続き109.80~110.55がコアレンジを予想するも押し目では買い意欲が強いと思われる。

AUDUSDは、豪第1四半期賃金コスト指数は、前年比は横ばいながら前月は予想・前回を下回り一時AUD売り圧力が強まり一時0.74472まで下落するも、ドル売りの流れにフォローされ、買い需要が強く底値を切り上げ欧州市場に入ると0.7490台まで上昇し、0.7500を試す動きへ。


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8:50    JPY 第1四半期GDP・1次速報=前期比-0.2%(予想0.0% 前回0.4%)、前期比年率-0.6%(予想-0.1% 前回1.6%)、GDPデフレータ前年比-0.2%(予想0.3% 前回0.1%)→ 予想を下回るも、マイナス予想も多く流れておりサプライズは見られず。

9:30    AUD 5月 ウェストパック消費者信頼感指数=前月比-0.6%(予想 前回-0.6%)→ 前回と変わらず
10:30    AUD 第1四半期賃金コスト指数(Wage Price
Index(WPI))=前期比0.5%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)→ 前年比は横ばいながら、前月は予想・前回を下回り一時AUD売り圧力が強まる

13:30    JPY 3月 鉱工業生産・確報値=前月比1.4%(予想 前回1.2%)、前年比2.4%(予想 前回2.2%)、設備稼働率=前月比0.5%(予想 前回1.3→3.3%)

15:00    GER 4月 消費者物価指数・確報値=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1%)、HICP前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)→ 予想と前回と変わらず

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【欧州】
イタリア=連立協議を進める大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が、欧州中央銀行(ECB)に対し、イタリアの債務2500億ユーロの免除を要請する方針との報道

英統計局(ONS)=2019年3月のEU離脱を前に、英国で働く他の欧州連合(EU)加盟国の国民が2018年1─3月期に前年同期比1.2%減の22.92万人と2010年以来8年ぶりの減少を記録

【アジア・その他】
豪第1四半期賃金コスト指数(Wage Price Index(WPI))=前期比0.5%(予想0.6% 前回0.6%)は予想と前回に届かず一時AUD売りの材料となる

日本第1四半期GDPは9四半期ぶりにマイナス成長へ。

北朝鮮は16日、米国が一方的な核兵器の放棄を要求し続けるなら、来月12日に予定されている米朝首脳会談を中止する意向だと明らかにした。北朝鮮第1外務次官は、米国が向こう見ずな発言をし、悪意を隠し持っていると強く非難。ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を名指しして批判した。朝鮮中央通信(KCNA)が、談話を伝えた。

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