2018/05/09

2018年5月9日(水曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時50分現在)

2018年5月9日(水曜)昨日8日、海外市場の動き(午前5時50分現在)

一日を通じでイベントは豊富。結果としてドル高傾向は変わらず、EURUSD-0.48%下落と、GBPUSD-0.05%の健闘が目立ち、アルゼンチン経済不安・中東地政学的リスク回避の流れにAUDUSD-0.82%+NZDUSD-0.62%+USDCAD+0.54%の下げ幅は大きく、USDJPY+0.03%と動きは鈍く、AUDJPY-0.79%を筆頭にクロスでは円高傾向へ。

米株は一時の下げを回復しダウは+2.89(+0.01%)と大きな変化は見られず。米10年債は一時2.99%へと上昇するも3.0%の壁を抜け切れず、2.976%(+0.023)と小幅高で推移。原油価格(WTI)は一時2ドル近く下げるも回復し70.02で推移。

◎米国はイラン核合意からの離脱を表明。事前に離脱との報道も流れ発表前に混乱が生じるの、離脱表明後は『制裁は90~180日の移行期間』があり『イランの対応をみて制裁再開』に、直後の相場は以外にも冷静。

◎一方、北朝鮮に関しては、中朝首脳会談が再び開催『米朝首脳会談前に段階的な非核化の支援を求めた可能性も』。米中は電話会談を実施『通商問題と米朝会談について話し合う』。ポンペオ米国務長官は米朝首脳会談の準備で訪朝。

◎武田製薬はようやくシャイアー買収で合意、総額460億ポンド(約6.8兆円)と日本企業では過去最大額ながら、期待したGBPJPYの買いも限定的で、一時GBPJPYは下落から、結局は元の水準に逆戻り。147.69→148.10→147.00→148.00=147.87近辺で推移。

◎イタリア連立交渉が決裂し、7月に再選挙の可能性に、イタリア株は下落しEUR売りの材料となり、EURUSDは1.1930台→一時1.1838まで下落し、1.1886まで反発し、『イラン核合意の離脱』の発表を受けても1.1850~85のレンジで動きは緩慢。

◎米JOLT労働調査(求人件数)は655万件(予想614.7万件 前回605.2→607.8万件)→ 予想と上方修正された前回を上回り、過去最高を記録し米雇用市場の改善を確認。

◎バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁=最近のユーロ圏成長鈍化は急激ではなく、債券買い入れプログラムの年内終了はなお可能。ECBスタッフ予想が発表される6月まで待つ必要があるが、現在の状況を大げさに表現する理由は見当たらない。決して景気回復の終えんではない」

USDJPYは前日比+0.03%と、リスク回避の円買いとドル高の流れの円売りと交錯。ようやく、ようやく実現した『武田製薬のシャイアー買収で合意』で期待されたGBPJPY買い=USDJPUYの買いも限定的で、事前報道も流れた『米国のイラン核合意からの離脱表明』にもリスク回避の円買+クロスでの円買いもあり上値は重い。結局は109.00を中心として108.80~35のレンジを抜け出せず。

EURUSDは前日-0.47%と、アジア市場の1.1930台を高値にイタリア連立交渉の決裂を材料に、EURGBPの売り圧力も強く、強い独鉱工業生産+貿易黒字の予想外の拡大にも買い戻しは見られず、短期投機筋の売り圧力は強い中で、1.1838まで下落しようやく下げ止まる。バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁のタカ派発言、米株や米債利回りの動きに連動し1.1880台まで買戻しが強まり、『米国のイラン核合意からの離脱表明』に1.1850~85のレンジで推移し動きが弱まる。

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【北米】
パウエルFRB議長=FRBの利上げは世界金融市場への影響は限定的。FRBが緩やかな利上げを進めていく中で、世界のリスクセンチメントの注視が必要になる。FRBの金利決定は近年、新興市場の資金フローに限定的な影響しか与えていないものの、一部の投資家と機関は今後の政策引き締めへの備えが十分にできていない可能性がある。

米財務省=イラン核合意離脱後の90~180日の移行期間終了後、多岐にわたる対イラン経済制裁を再開すると発表。声明とQ&A文書によると、イランの石油セクターや中銀との取引、同国への航空機輸出や金属取引、イラン政府によるドル取得などが制裁対象に含まれる

トランプ大統領=2015年にイランと欧米など6カ国が締結した核合意からの離脱を表明、対イラン経済制裁を再開する方針を表明、核でイランを支持している国は制裁の対象。→ イラン国営テレビ=トランプ米大統領の核合意離脱決定について「違法で正当性がなく、国際協定を弱体化させる」と非難

トランプ大統領=11日に薬価引き下げで講演へ

ポンペオ国務長官=米朝首脳会談の準備で訪朝へ。

【欧州】
イタリア連立交渉が決裂=7月に再選挙の可能性。マッタレッラ大統領は7日、連立政権の樹立交渉が決裂したことを受け、年末までに再選挙を行うか、議員以外の人物による中立政権を立てる必要があると発表。最後の交渉では、最大政党となった五つ星運動が各党との連立を模索したが、シルビオ・ベルルスコーニ元首相率いる政党フォルツァ・イタリアと同盟の中道右派連合とも、前与党・民主党とも合意に至らなかった。→ EUR売りの流れが強まる

バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁=最近のユーロ圏成長鈍化は急激ではなく、債券買い入れプログラムの年内終了はなお可能。ECBスタッフ予想が発表される6月まで待つ必要があるが、現在の状況を大げさに表現する理由は見当たらない。決して景気回復の終えんではない」

【アジア・その他】
武田製薬=シャイアー買収で合意、総額460億ポンド(約6.8兆円)で日本企業では過去最大額

金北朝鮮委員長と習中国国家主席と3月に続き会談=報道では両首脳は二国間問題について意見交換し、習主席は金委員長に対し、米朝間の協議を支持する。金委員長は習主席に対し、『関係国が朝鮮半島における非核化と恒久平和の実現に向け「段階的」かつ「一致した」方策を取るよう望む』。朝鮮半島の非核化は北朝鮮の「一貫した明確な見解」だとし、米国との対話で相互に信頼を築くことができるとも説明

中国国営メディア=習中国国家主席とトランプ大統領と電話会談を実施、通商問題の適切な解決と、米朝会談を支援

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21:15    CAD 4月 住宅着工件数=21.4万件(予想22万件 前回22.50万件)→ 予想と前回を下回る

23:00    USD 3月 JOLT労働調査(求人件数)=655万件(予想614.7万件 前回605.2→607.8万件)→ 予想と上方修正された前回を上回り、過去最高へ

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