2018/05/17

2018年5月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月17日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は上昇、ダウ先物は下落。米金利の上昇と原油価格(WTI)の上昇は止まらず。為替相場はドル売りは一時的な調整局面にとどまるのか? 本格的なドル売りの流れは見られず。

日経平均株価は+121.14(+0.53%)と上昇傾向が続き、ダウ先物は逆に-23(-0.09%)と小幅低下。米10年債利回りは3.119%(+0.0205)上昇が止まらず、原油価格(WTI)は中東情勢の悪化に上昇が止まらず71.71ドル(+0.31%)の上昇へ。

市場を取り巻く材料は豊富。米中通商協議の再開、キャンセルされた南北閣僚級会談と米中首脳会談に物言いをつける北朝鮮。イラン核合意から撤退して報復措置に動き始める米国。イラン・イスラエルの衝突のリスク等々。

USDJPYは、結局は110円割れを試すことなく110.50台を達成。日経平均株も強く、取り巻くリスク回避の材料が豊富な中でも一部市場参加者が期待する円高には動かず。下がだめなら売りへの動きなのか、クロスを含め円安の流れが続く。110.55をクリアに上抜けするとテクニカルにさらに円ベアになりやすい。

AUDUSDは、昨日の弱い豪賃金コストの上昇に下落したが今日は逆に、強い消費者インフレ期待と、失業率の上昇にも雇用者数は予想外に増加し、正規雇用者数が拡大したこともあり0.7500の大台をボトムに一時0.7548まで急伸。底堅い動きとなるも0.7600を上回ることができるかがポイント。

EURUSDは、イタリアの政局を巡っての混迷では、極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」の連立協議で債務2500億ユーロの免除の話はひとまずなくなり、イタリア紙の報道ではECBの債務減免の要求も取り下げとあり、ユーロにとってはプラス材料。EURUSDは1.1810台→1.1837まで上昇するも続かず。昨日の上下レンジ1.1763~1.1854のインサイドにある内は、方向性は定まらず。

GBPUSDは、英テレグラフは、英国のEU離脱の移行期間が終わる2021年以降での関税同盟に残留する用意があることをEU側に伝える見通しと報道。信憑性は不明ながらポンドにとってはプラス材料で、アジア市場では一時1.3569まで上昇するも逆に、欧州勢早出の売りに1.3500割れまで下落。結局のところ「行って来い」状態で5月4日から続く1.35割れ(1.3450台)をボトムに1.3610台をトップとした動きの結末を期待したくなる。


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