2018/05/21

2018年5月21日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月21日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日のアジア市場は週末リスク回避の巻き戻しにUSDJPYは1月の高値に迫り、クロスでも円は全面安。

米中通商交渉も難産の末、共同声明で「米国の対中赤字を相当削減する」ことで合意し「中国は米国の製品やサービスの購入を大幅に増やす」と明記し、知的財産の保護強化も織り込む。米国が検討する対中制裁の撤回には触れず、対中貿易赤字を2000億ドル分減らすよう中国に求めにも触れられず一部で火種は残るもなんとか交渉合意へ持ち込む。

USDJPYは続伸。先週末に中東リスクや米中通商協議のリスク回避の巻き戻しに円ショートポジションが減少気味だったことや、下押しが予想外に限定的にとどまり底値の硬さを確認したこともあり円売りが強まる。USDJPYは111.37と1月の円安値水準に逆戻し上昇し、円はクロスでも全面安。

EURUSDは、イタリアのポピュリズム連立政権の誕生と予想外に拡大する財政支出を危惧した、イタリア売=EUR売り流れを止められず。先週金曜日の安値1.1750を割り込み一時1.1744まで下落。反発力が鈍い状態は変わらず。

GBPUSDは、先週金曜日終了間際の下げを回復した1.3480台を高値に、先週金曜日の安値1.3455を割り込むと、ストップの売りを巻き込み1.3427まで下落してようやく下げ止まる。

日経平均株価は、+72.01(+0.31%)と上昇し、中国株や米株先物も強い。イタリア政局不安に買われていた米債は、米10年債利回りは一時3.059%まで低下するも持ち直し3.075%と前日比で小幅低下にとどまる。原油価格(WTI)は一時72ドルに迫る71.92まで上昇し、上昇傾向を維持。

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7:45    NZD 第1四半期 小売売上高=前期比0.1%(予想1.0% 前回1.7→1.4%)

8:50    JPY 4月 通関ベース貿易収支=6260億円(予想4477億円 前回7973→7970億円)、季調整5500億円(予想1149億円、前回1192→1700億円)、 輸出前年比予想8.7% 前回2.1%、輸入前年比予想9.8% 前回-0.6%→ 黒字額が予想を上回る

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【アジア・その他】
タイ第1四半期GDP5年ぶりの高成長=前期4.8% 予想4.0%、季調済前期比2.0% 予想1.05%、2018年の成長予想を引き上げへ。

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