2018/05/25

2018年5月25日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月25日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日の米朝首脳会談の突然の中止に、リスク回避の流れは変わらず。北朝鮮第1外務次官は「北朝鮮は問題解決に対しても、オープン」との発言に、小幅ながら株高+米債利回り上昇+ドル買いの流れが続いている。

米朝共に会談再開の芽だけは残しながらも、ある意味では「狐と狸の化かし合いとは」とも受け取れかねず。英米3連休前にした金曜日、投機的な動きはいまのところドル買いからスタートするも、欧州市場の英GDP、米国市場では米耐久財受注、パウエルFRB議長、カーニーBOE総裁を含め複数の中銀関係者がスウェーデン中銀(リスクバンク)のコンフェランスに参加して発言が予定されており、相場変動の材料は豊富。

日経平均株価は+13.78(+0.06%)と小幅高へと動き、米10年債利回りは2.977%と前日と変わらず、原油価格(WTI)も70.44(-0.38%)とやや小緩んでいる。

前日に続きトルコ・リラ売り止まらず、USDTRY、TRYJPYともにTRY売りで、先にトルコ中銀は通貨防衛に緊急利上げを実施したものの、借入コストの引き下げを要求するエルドアン大統領の説得に数日かかったとの報道もあり今後の大統領の介入を嫌気した動きも要因の一つ。

USDJPYは、早朝の109.14をボトムに市場規模が拡大してくる午前9時には上昇が加速、午前10時の仲値過ぎには109.74と本日の高値を付け実需の動きも見られるが、昨日の欧米市場の高値109.77を超えられず上値は重く、109.40近辺で取引中。

EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDと、共にアジア市場の早朝を高値に、アジア・欧州市場の序盤にかけて続落中。原油価格も弱含みで推移しUSDCADも1.2900の大台を超え上昇しカナダ売りが続く。