2018/05/13

今週の主な材料(5月14日~18日)

今週の主な材料(5月14日~18日)

緩和縮小と利上げ次期がずれ込むECBとBOE、相変わらずで物価2%目標の達成時期を示せぬBOJと、弱い経済指標も強きムード変わらぬFRBの違いは変わらず。

米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催決定し北朝鮮リスクの解消が期待できる反面、約束を実行できない場合のリスクが残る。

一方、米国はイラン核合意から離脱し制裁を開始、同時にイスラエルはシリアのイラン関係施設を攻撃、どうなるのかイランの報復の有無と中東情勢の悪化。トランプ大統領は「米国がイラン産原油の買い手に対し6カ月以内に取引を縮小するか、そうでなければ厳しい制裁を科す」と強硬姿勢に地政学的リスクが高まる。

イタリアの政局不安はユーロにとって喉元に刺さる棘。反移民を唱える極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」は連立政権樹立に向け大きな進展があったことを示唆、ただし、幹部の一人はユーロ圏からの離脱は考えずと発言へ。

米中経済対話は失敗?成功? 先週米国際貿易委員会(ITC)が中国とベトナム制のツールキャビネットに5年間にわたり最大327%の判ダンピング課税を決定しているが、いずれに米朝首脳会談の6月12日が過ぎるまでは米中共に派手は動きのできにくいのでは? NAFTA再交渉は相変わらずの持分かれで終了、近く協議を再開するも、議会で採決するには5月17日までUSTRから通知を受ける必要があると言う。どうなることやら。

さて、先週は市場参加者の期待通りスーパーThursdayに相場は急変したが、残念ながら今週は各国通貨当局者の発言は多数控えているが総裁発言は見られず、米国発を含め最重要となる指標とイベントは比較的すくない。 しいて言えば、15日(火)に材料は多く注目の日となりそうでもある。(豪中銀議事録、ユーロ圏GDP、英雇用統計、米小売売上高、そして、次期FRB理事と副議長の指名承認公聴会)

また、今週は米国発の最重要となる経済指標は少ない反面、他の主要国の指標やイベントの結果によって為替相場大きく変動するリスクがあり、15日の英雇用統計(GBP)、17日の豪雇用統計(AUD)、18日のカナダCPIと小売売上高(CAD)を注目したい。


5/14 (月)
経済指標の発表ないが、メスター、メルシュ、ラウテンシュレーガー、プラート、ブラード、クーレ各氏の発言が予定されている。

5/15(火)
豪中銀議事録公表(5月1日分)、中国鉱工業生産・小売売上高、ユーロ圏GDP改定値、英雇用統計、独第1四半期GDP速報値、米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、米企業在庫、NAHB住宅価格指数、ボウマンFRB理事候補、クラリダ次期FRB副議長候補、上院での指名承認公聴会。デベル、カプラン、ウィリアムズ各氏の発言。

5/16(水)
日本第1四半期GDP1次速報値、日本鉱工業生産、独CPI、ユーロ圏CPI確報値、米住宅着工・建設許可、米鉱工業生産・設備稼働率、ボスティック、プラート各氏の発言。

5/17(木)
NZ第1四半期PPI、豪雇用統計、米新規失業保険申請件数、米景気先行指数、カシュカリ氏の発言。

5/18(金)
日本CPI、ユーロ圏国際収支、カナダCPI、カナダ小売売上高、カプラン、ブレイナード各氏の発言。

詳細は別表をご覧ください。

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