2018/05/19

2018年5月19日(土曜)昨日18日、海外市場の動き

2018年5月19日(土曜)昨日18日、海外市場の動き

週末の海外市場は調整色が強く、株安+米金利の低下+原油安、そして、為替相場は個別要因による変動と米金利を意識したドル高傾向を維持して終了。

相場変動リスクは多く存在。米中通商協議、米朝首脳会談へ向けた駆け引きの連続、イタリアポピュリスト連立政権の誕生、英国のブレグジットへの混迷、イラク核合意から脱退した米国とEUの対立、中東の地政学的リスク。

米株は狭い変動幅にとどまり弱含みで推移、ダウ+1.11(+0.00)、NasdaqとS&P500は-0.2~0.3%台と小幅低下。注目の米債利回りは低下、10年債は3.058%(-0.055)と3.127%のピークから続落、2年債も2.541%(-0.028)と2.582%のピークから低下。原油価格(WTI)は71.35(-0.20%)と小幅低下。

USDJPYは前日比-0.01%とほぼ変わらず。アジア・欧州市場は、「弱い日本のGDPとCPI、日米金利差拡大+楽観的な米中通商協議+テクニカル主導」の円売りにアジア・欧州市場で111円の大台を達成。しかし、オプション勢や実需筋の売りに維持・加速できず110.80~00のレンジで売り買いが交錯。逆に、米国市場に入り、「軟調な米株+米金の軟化+米中通商協議の結果待ち+週末中東リスクの回避」に流れは急変し円買い戻しに動き下落、ロンドンクロージングタイムには110.60台まで下落、戻りは110.80を上回ることができず110.74で終了。

EURUSDは前日比-0.21%と下落。欧州市場序盤の1.1820台を高値に、ポピュリスト2政党が連立協定に合意、「減税、貧困層の福祉への追加支出、年金改革の撤回、EU予算規制見直し、ロシア経済政策解除」を含む政策にイタリア資産売りが強まる。また、イラン核合意から離脱した米国とEUとの対立が目立ち、次期仏中銀総裁となるレーン氏は、「ユーロ圏経済は中期的に下振れ方向に傾いている」との発言も気になる。オプションカット時には1.1750近くまで続落し、ロンドンクロージングタイムには一時1.1789まで値を戻すも続かず、終盤にかけては1.1769で終了。

NZDUSDは+0.62%上昇。積みあがったAUDNZDのロングポジションの巻き戻は止まらず-0.62%下落とNZDUSDの下げ幅と偶然に一致。NZDJPY+0.57%を含め対NZDでのショートポジションの巻き戻しが強く、アジア市場の安値0.6873からほぼ一方的に続伸し0.6922まで上昇し、0.6919で終了。NZDJPY+0.57%続伸。

USDCADは前日比+0.59%上昇しカナダドル安。原油価格の続伸にアジア市場の1.2847を高値に欧州は1.2791まで下落しカナダドル買いが続いていたが、原油価格が伸び悩む中で、弱いカナダCPIと小売売上高と受けCAD売りが加速。16日と17日の高値1.2877を上抜け一機に1.2911まで急伸し、1.2880で終了。CADJPYは-0.63%と86.73の高値から一時85.77まで約1円近く急落していた。

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17:00    EUR 3月 国際収支: 経常収支=季調前406憶ユーロ(予想 前回227→242億ユーロ)、季調整320億ユーロ(予想 前回351→368億ユーロ)

18:00    EUR 貿易収支=季調前269億ユーロ(予想27.9 前回189億ユーロ)、季調後212億ユーロ(予想210億ユーロ 前回210→209億ユーロ)

21:30    CAD 4月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)→ 前年比は予想を下回る

21:30    CAD 4月 小売売上高=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.4%)、除自動車前月比-0.2%(予想0.5% 前回0.0%)→ 前月比は予想・前回を上回るも、逆に前年比は予想外のマイナスへ。

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