2018/05/20

今週の主な材料(5月21日~25日)

今週の主な材料(5月21日~25日)

米10年債利回りが安定的に3.0%を維持し3.1%台の水準で取引が続き、他国との金利差拡大は変わらず、さらに多数の相場変動が残り相場変動の材料に事欠かない。

米中通商協議の行方、米朝首脳会談へ向けた駆け引きの連続、イタリアポピュリスト連立政権の誕生、英国ブレグジット期限2019年3月29日までの混迷、イラク核合意から脱退した米国とEUの対立、中東の地政学的リスク。金融政策では利上げ継続のFRBと、緩和縮小次期が遠のくECBと、利上げ期待が遠のくBOE、インフレ達成目標次期を示せぬBOJの違い。今週22日(火)は米韓首脳会談がワシントンで開かれる。それぞれの動きによっては相場変動が強まることが予想される。

また、来週5月28日は米国市場がメモリアルデーで休場、英国市場はスプリング・バンク・ホリデー休場となる。世界の主要市場のロンドン・NY市場が休場となることで、今週末にはポジション調整が強まることが予想される。一方、前述の多数の変動要因でリスクが高まるようであれば週末リスクを意識した行動に動きになりやすい。

特に、5月24日(木)にはBOEマーケットフォーラムでカーニーBOE総裁、ダドリーNY連銀総裁らの発言が予定。週末5/25(金)はリスクバンク主催のカンフェランスでパウエルFRB議長、カーニーBOE総裁ら多数の中銀関係者の発言が予定されており、発言の内容如何によっては相場変動が高まるリスクを意識したい。

金融政策では、特に発表は予定されていないが、5/23(水)FOMC議事録(5月2日分)と5/24(木)のECB理事会議事要旨(4月26日分)を注目。FOMCは予想通り政策変更はなかったが、6月13日の利上げ確率100%と思われており、追加利上げは残り年内2回なの3回なのを巡り、これを材料として相場を上下に動かそうとする投機筋は多い。

ECB理事会議事要旨は、政策変更はなくガイダンスも維持し予想通りで変わらずで、ドラギ総裁は「堅調で幅広い成長が続くと見込む」、「賃金上昇に心強いサイン」、「為替議論されず」とタカ派発言に一時EURが上昇していたことを思い出す。QEの暫定終了となる9月になるのか、それとも年内にQE縮小を開始することができるのか、この動きがどうだったのか注目したい。

経済指標では特に以下を注目したい。
5/21(月)NZ小売売上高、日本通関ベース貿易収支、
5/22(火)英財政収支
5/23(水)ユーロ圏PMI、英CPIとPPI、米PMI、米新築住宅販売、ユーロ圏消費者信頼感指数
5/24(木)NZ貿易収支、独GDP、英小売売上高、米週間新規失業保険申請件数、米住宅価格指数、米中古住宅販売件数
5/25(金)東京都区部CPI、独Ifo、英GDP、米耐久財受注、米ミシガン大学消費者信頼感指数

詳細は別表をご覧ください。

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