2018/05/18

2018年5月18日(金曜)昨日17日、海外市場の動き

2018年5月18日(金曜)昨日17日、海外市場の動き

米金利の上昇は止まらず、株価は軟調で、為替市場はドルの強さは変わらず。新興国通貨売り再燃、変動幅は狭いも主要通貨とコモディティー通貨も弱く、円はクロスでも売り圧力が続く。

USDJPY+0.33%、EURUSD-0.10%、GBPUSD+0.21%、AUDUSD-0.05%、NZDUSD-0.28%、USDCAD+0.11%。GBPJPY+0.54%。

米株は小幅安で、ダウ-54.95(-0.22%)、S&P500とNasdaqも小幅安値へ。米10年債利回りは3.1%を挟み上下変動から3.112%(+0.014)と小幅上昇、2年債は2.569%(-0.020)と小幅低下、長短金利差が縮小へ。原油価格(WTI)は一時72.30ドルへ上昇するも、終盤にかけ軟化し71.60台と小幅上昇し2014年11月来の高水準を高水準中。

USDJPYは前日比+0.3%台と小幅上昇、110の底値トライ失敗、一方111円の上値を何度も試しながら失敗。一日を通じてドル全面安時のアジア市場の110.07を底値に米金利の上昇に底堅く110円割れを失敗。午後3時(オプション東京カット時)から16日、17日の高値110.45を上回り急伸。円クロスの売りも目立ち欧州市場では110.74まで上昇、強い米経済指標を受け買いが強まりフィキシングでは110.86まで上昇するも111.00の大口の売りやオプション勢の売りに試すこともできず、110.63~80のレンジと動きが弱まり110.70台で推移。引き続き200日SMA=110.16をボトムに上昇傾向を維持し110.55~00が底堅くなっている。

EURUSDは前日比-0.10%近くと小幅安。アジア市場の1.1837を高値に、イタリア連立協議でネガティブとポジティブの報道が混在。結局は「五つ星運動」と「同盟」は、減税や社会保障費の増額などを含む基本的な政権協定で合意し、懸念のユーロ離脱の可能性に触れずとりあえず一安心。欧州・米国市場を通じて上値が切り下がり、底値は1.7770~80をボトムに下げ止まり、前日の1.1763~1.1854のレンジ内に収まり、1.1777~1.1837のレンジで推移し、1.1790台で取引へ。

米新規失業保険申請件数は22.2万人と予想と前回をやや上回り弱いが、4週間移動平均は1969年12月来の低水準となり、米雇用の強さは変わらず。フィラデルフィア連銀景況指数は34.4と予想・前回を上回り強く昨年5月以来の高水準。

トランプ大統領は米中通商協議を巡り、「中国は貿易でわがままで、米国を長年食い物にしている。中国との貿易交渉は成功しないかもしれない」と発言。米朝首脳会談に関しては「米朝首脳会談に関して北朝鮮から何も通達はない、米国側は何も変更はない」と言い「取引に応じれば力強い保護を得られるだろう」と体制維持の保証もほのめかし、今後の北朝鮮の出方待ち。

カプラン・ダラス連銀総裁は年内あと2度の利上げの見方を支持するも、「米経済は完全雇用に達したか、すでに超えた可能性があると判断」。次回の米景気後退時の財政刺激策の余裕がないことを懸念。

イタリア連立協議では「五つ星運動」と「同盟」は、減税や社会保障費の増額などを含む基本的な政権協定で合意→ ユーロ離脱の可能性に触れず「イタリアのユーロ加盟を巡り懸念となり得るもの」の言及なしで、一安心。


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