2018/05/28

2018年5月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月28日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

英米市場が休場で、経済指標の発表やイベントの予定はないが、米朝首脳会談の復活など、逆に先週・週末から引きずる多くの不透明・不安材料が混在。

通常は動くことは期待できない今日の月曜日ながら、何が引き金となり相場が動くのか予想できず。

◎2度目の南北首脳会談を経て、米朝首脳会談復活へ。
◎イタリア大統領、サボナ氏の経済相認めず、次期首相に指名されたコンテ氏組閣は流れ一時的ポジティブ感が強まるも、結局は何の解決にもならず。
◎スペイン・ラホイ首相の元側近が与党国民党内の汚職事件で有罪判決を受け、ラホイ首相の不信任決議への動きに政治的混迷が強まる。
◎サウジとロシアは協調減産の緩和を協議に原油価格下落
◎米国のイラク核合意からの離脱に伴う中東の地政学的リスク
◎米自動車輸入関税の増額2.5→25%へ、内外が反発し貿易戦争のリスク
◎米中通商協議、中国は食品や化粧品など一部の消費者向け製品の輸入関税を早ければ7月1日から引き下げる
◎新興国通貨安、トルコやアルゼンチン通貨は下落し通貨防衛に動く、新興国通貨安、

日経平均株価は高値でスタートした後、一時前日を割り込むも終盤にかけ小幅高で、+30.30(+0.13%)で終了。原油価格(WTI)は66.62(-1.86%)と今日を含めると、72.83をピークに一時67.88ドルと5日続落で5ドル近く下げている。

USDJPYは、ロンドン・NY市場が休場で動きにくい中で、週末の米朝首脳会台の復活劇に、前週末終値109.30台からギャップを開け上昇からスタート。一時109.83まで上昇するも、いつものパターンでトランプ大統領の豹変の可能性や、他のリスク回避の材料となるイタリア、スペインの政局の不安、中東の地政学的リスク、米国の貿易戦争のリスク、新興国通貨安と、リスク回避のヘッジとして忘れ去ることもできず。結局は109.32~83のレンジで推移。

EURUSDは、週末の米朝首脳会台の復活劇はさることながら、イタリア大統領が意地を見せたのかサボナ氏の経済相を認めず、このこと自体はポジティブで、先週末の1.1650近辺からギャップを開け取引が開始され一時1.1730近くまで上昇。ただし、期待通りの組閣が決定したことではなく、引き続きリスクを伴い、スペインのラホイ首相への不信任決議とでもなれば精神的にEUR相場に影響を与えかねないこともあり、伸び悩み引き続き下値リスクは強い。

GBPUSDも然り。弱い経済指標が続き、BOEの早期利上げ期待は消え失せ、メイ政権はブレグジットへ向けた政治的駆け引きもうまくできず。早朝をボトムにアジア市場は1.3341まで上昇するも続かず、引き続き下値リスクは強い。

逆に、AUDUSDとNZDUSDは、個別の悪材料は乏しく、クロスで買いが先行し底堅く推移。USDCADは原油価格の続落に強さがみられず、CAD売り圧力は止まらず。

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