2018/05/09

2018年5月9日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月9日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米金利の上昇=ドル高の流れ止まらず。

日経平均株価は-99.81(-0.44%)と小幅低下、米10年債利回りは2.995%と3.0%には届かないものの底堅さが目立っている。原油価格(WTI)はイランへ経済制裁再開のリスクにイラン産原油の輸出が大幅に減少する思惑に上昇し70ドル台半ばで推移。

米金利の上昇の影響もじわじわ出始めているのか、新興国通貨の下落が目立っている。先にアルゼンチン中銀は政策金利を40%に引き上げ、トルコも利上げするなど自国通貨防衛にも動いているが、今日も通貨安は止まらず、USDMXN+0.54%、USDZAR+0.99%、USDIDR+0.28%。

リスク回避の円買いの動きも、米金利の上昇や底堅い株価の動きを見ても積極的に円を買い戻す動きも限定的で、武田製薬のシャイアー6.8兆円と巨額のM&Aや、リクルートの米オンライン求人大手12850億円での買収など、潜在的な円売りの材料も見られる。

USDJPYは、早朝の109.00をボトムに、確たる理由は不明ながら仲値での買い需要が大きいのか(M&A??)、午前10時の仲値では前日の高値109.35を軽く上回る109.60台急伸。その後も109.44をボトムに109.70台まで緩やかに上昇し、CADJPY+0.42%などクロスでも円売りが目立っている。

GBPUSDは、1.3500を何とか維持しながらも空前の灯。早朝の英小売協会(BRC)小売売上高=前年比-4.2%(予想-0.8% 前回1.4%)と、予想外の大幅下落し1995年来で最大の減少。これが直接的な材料ではないと思うも、アジア市場は緩やかに下落し、欧州勢の参入に1.3520を割り込み売りが強まり1.3500でなんとか下げ止まっている。昨日安値1.3480台で下げ止まることができるか? 非常に重要はポイントになっている。

AUDUSDは、昨日の安値0.7434を割り込み続落中。NZDUSDも昨日の安値0.6954を割り込み続落中、EURUSDも昨日の安値1.1838を割り込み続落中。

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JPY 3月 景気先行指数・速報値=105.0(予想105.1 前回106.0)、一致指数=116.4(予想116.4 前回116.1)→ 先行指数は予想と前回を下回る

GBP 4月 英小売協会(BRC)小売売上高=前年比-4.2%(予想-0.8% 前回1.4%)と、予想外の大幅下落で、1995年来で最大の減少。

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【北米】
韓国大統領府当局者=北朝鮮を訪問しているポンペオ米国務長官が、拘束されている3人の米国人とともに帰国

日中韓首脳会議=北朝鮮の非核化へ向け協力していくことを確認したものの、安倍晋三首相が訴える圧力路線の継続を含め、完全に認識が一致したかどうかは不透明。

豪政府(8日)=財政収支黒字化を1年前倒しする2018/19年度予算案を公表するも、相場へのインパクトは見られず。
アルゼンチン(8日)IMFに300憶ドルの弾力的信用枠(FCL)設定を交渉。

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