2018/05/29

2018年5月29日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き


2018529日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

3連休明けのロンドン・NY市場は波乱のスタート。政治的不透明感にイタリア・スペイン・ポルトガルと南欧諸国の債券利回りは急騰。欧米株価は下落し、ボラティリティは急騰し原油価格は続落。為替市場もリスク回避の動きに円買いが強まりUSDJPYを含めた通貨でも円は上昇。

イタリア国債利回り急上昇=2年債利回りは1.358一時2.441%まで上昇し、一日で1992年以来の大幅な上昇で、10年債利回りは0.186→0.345%まで急上昇。ムーディーズはイタリアの公的債務比率が上昇すれば格下げの方針へ。

Stoxx Europe600は-4.84(-1.24%)、独DAXと英FTSE1001%超の下げで、ダウもマイナスからスタートし-148.14(-0.56%)と下落中。

USDJPYは、アジア市場は早朝の109.47を高値に、リスク回避の動きに円買いが強く、仲値の円買いも入り108.92まで下落し108.9515の狭いレンジへ。欧州勢の参入と南欧諸国の債券利回りの低下+欧州株安に108.43まで続落。108.50のビックポイントでようやく下げ止まり109.00台まで値を戻しているが、米国市場で本格的な戻りも期待薄。

EURUSDは、アジア市場は1.1614をボトムに、1.161540の狭いレンジで推移。欧州勢の参入と南欧諸国の債券利回りの低下+欧州株安に1.1510まで続落。債券相場がやや持ち直すと1.1580台まで上昇中。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

22:00     USD 3月 S&Pケースシラー住宅価格(20都市)=前年比6.8%(予想6.5% 前回6.8%) 予想を上回る

23:00     USD 5月 CB消費者信頼感指数=128.0(予想128.0 前回128.7→125.6 予想と変わらず

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【欧州】
イタリア国債利回り急上昇=2年債利回りは1.358一時2.441%まで上昇し、一日で1992年以来の大幅な上昇になる見込み。10年債利回りは0.186→0.345%まで急上昇。

ムーディーズ=イタリアの次期政権が財政政策で公的債務比率を持続可能な低下軌道に乗せることができなければ、同国の格付けを引き下げる方針

ユーロ圏の短期金融市場=ECBが来年6月に10bp)の利上げを行う確率を30%織り込む。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※