2018/05/01

2018年5月1日(火曜)昨日4月30日海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年5月1日(火曜)昨日4月30日海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

東京市場が祭日の海外市場ではドル買いが止まらず。

為替相場は、リスク敏感通貨で弱さが目立ち、AUDUSDとNZDUSDは共に前日比-0.7%近くと下げ幅が目立つ。AUDUSDは0.7520台へ続落しNZDUSDも0.7030台へと0.7000の大台を何とか維持。逆に、USDCADは前日比ほぼ変わらず、CADドルは比較的堅調に推移。鉱工業製品価格と原材料価格の上昇に1.2870台を高値に反転、NAFTA再交渉でトルドー首相の楽観的な見方もあり、一時1.2805まで下落し1.2830台近くで推移。

EURUSDは弱さが目立ち̠-0.4%近く下落。アジア・欧州市場の序盤につけた1.2130台を高値に米国市場に入っても積極的な買いは見られず1.2060台まで続落。フィキシング近辺でようやく下げ止まり、米株安と米債利回りの低下にようやく反発へするも1.2106を戻り高値に1.2100の大台は引き続き重い。トランプ大統領は5月1日以降の輸入制限措置の猶予延長は未定と発言、EUは実施の場合には報復関税も辞さずことを表明、1.2080近辺で推移。

GBPUSDは急落後の下げ幅は弱まり、ポンド売り材料にも前日比で-0.08%程度と小幅安にとどまる。EUのバルニエ首席交渉官はブレグジット交渉でアイルランド国境問題を再表明、メイ英首相の盟友の一人のラット英内相辞任。日中では1.3710台を安値に下げ止まり1.3780台を戻り高値に、BOEの早期利上げ期待の後退の影響が続き1.3760台近くで推移。

USDJPYは東京市場が休場で実需筋の動きの見られず、109.00を割り込むこともなく、109.00~50のコアレンジで推移し前日比+0.28%。アジア・欧州・米国市場の序盤に強い米コアPCEデフレータもあり109.45まで緩やか上昇。米株が弱く米債利回り低下気味で、ロンドンフィキシングのタイミングで売りへと急変し109.00台と元の水準近くへ逆戻りするも、積極的なドル売りは見られず、109.30台近くで推移。

米株が小幅低下、米債は10年債が3.0%を達成できず小幅低下するも2年債は2.5%近辺の高値圏で推移。

米株は弱くダウは緩やかに下落し-148.04(-0.61%)、Nasdaq-0.75%、S&P500-0.82%。米10年債利回りは2.948%と3.0%を達成できず緩やかに低下、2年債利回りは2.472~2.508%のレンジで引き続き2.5%の水準で推移。原油価格(WTI)は68.43(+0.48%)上昇へ。


◎ 独CPIの前年比は予想通りながら、HICPの前月比は-0.1%、前年比は予想と前回を下回り、イタリア・ポルトガルも低下傾向が見られる。
◎ イタリアの政局は混迷し再選挙の思惑も流れイタリア債利回りは上昇。
◎ 米コアPCEデフレータは1.9%と予想通りながら前回1.6%を大幅に上回り2017年2月以来の伸びで、FRBターゲット2.0%に迫る。
◎ ラット英内相辞任でメイ首相は親EU派の盟友を失った=ブレグジットを巡る閣内の対立が表面化し、英閣僚としては6カ月で4人目の辞任。不法移民の国外送還目標を巡り議会を欺いたとの疑惑がもたれていた。
◎EUバルニエ首席交渉官は、ブレグジット交渉で6月のEU首脳会議の開催までにアイルランド国境問題が前進する必要がある→ ブレジットリスクが気になる。
◎トルドー・カナダ首相=NAFTA再交渉で大きな進展が見られる。確定するまでは何もないが、カナダ、米、メキシコの3国ともウィン・ウィン・ウィンになるだろう
◎ムニューシン米財務長官=トランプ大統領は、5月1日以降も鉄鉱に25%、アルミニウムに10%の関税をかける輸入制限措置の猶予延長は未定

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10:00    NZD 4月 ANZ企業信頼感=-23.4(予想 前回-20.0)、企業活動見通し=17.8(予想 前回21.8)

10:00    CNY 4月 総合PMI=54.1(予想 前回54.0)、製造業PMI=51.4(予想51.3 前回51.5)、非製造業PMI=54.8(予想54.5 前回54.6)→ 総合は前回を小幅ながら上回る

15:00    GER 3月 小売売上高指数=前月比-0.6%(予想0.8% 前回-0.7→-0.2%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回1.3%)→ 前月比は予想外のマイナスとなるも、前月が大幅に上方修正され、前年比は前回と変わらず予想を小幅に上回る

16:00    CHF 4月 KOF景気先行指数=105.3(予想106.0 前回106.0→105.1)→ 前回が下方修正され予想を下回る

21:00    GER 4月 消費者物価指数・速報値=前月比0.0%(予想-0.1% 前回0.4)%、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.4%)、HICP前年比1.4%(予想1.5% 前回1.5%)→ 前年比は予想通りながら、HICP前年比は予想と前回を下回る

21:30    USD 3月 個人所得=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.4%→0.3%)、個人支出=前月比0.4%(予0.4% 前回0.2%)、個人消費支出・価格指数(PCEデフレーター)=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回1.8%→1.7%)、コアPCE価格指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比1.9%(予想1.9% 前回1.6%)→ 個人所得は前回が下方修正され予想を下回る。コアPCEデフレータは予想通りながら前回を上回り2017年2月以来の伸び

21:30    CAD 3月 鉱工業製品価格=前月比0.8%(予想0.7% 前回0.1→0.3%)、原材料価格指数=前月比2.1%(予想 前回-0.3%→-0.4%)→ 予想を上回る

22:45    USD 4月 シカゴ購買部協会指数=57.6(予想57.9 前回57.4)→ 前回を上回るも予想を下回る

23:00    USD 3月 NAR 中古住宅販売成約指数=前月比0.4%(予想0.6% 前回3.1→2.8%)→前月が下方修正され予想を下回る


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【北米】
ムニューシン米財務長官=トランプ大統領は、5月1日以降も鉄鉱に25%、アルミニウムに10%の関税をかける輸入制限措置の猶予延長は未定

トランプ大統領(28日)=議会が国境の壁建設費用を増額しなければ、9月に連邦政府機関を閉鎖することも辞さない

トランプ大統領=米朝首脳会談を南北軍事境界線に選べば、会談が成功した場合、最高の舞台になり得る

トランプ大統領=イランとの核合意を破棄したとしても、北朝鮮との協議に悪影響を及ぼすことはないと言明。イランとは新たな合意を巡り交渉する用意がある

ゴールドマン=6月に金利を引き上げることはほぼ確実で、今回の金融引き締めサイクルの頂点が現在の予測より高くなる可能性もある

トルドー・カナダ首相=NAFTA再交渉で、大きな進展が見られる。確定するまでは何もないが、カナダ、米、メキシコの3国ともウィン・ウィン・ウィンになるだろう

【欧州】
EUバルニエ首席交渉官=ブレグジット交渉で6月のEU首脳会議の開催までにアイルランド国境問題が前進する必要がある。

イタリアの政局混迷=3月の総選挙で第1党に躍進した新興政党「五つ星運動」のディマイオ党首は、新政権樹立に向けた連立協議は成果が得られなかったとした上で、早期の再選挙実施を要求→ イタリア国債利回りが上昇

ラット英内相辞任=ブレグジットを巡る閣内の対立が表面化し、英閣僚としては6カ月で4人目の辞任。メイ首相は親EU派の盟友を失った→ ラッド氏は親EU派の筆頭で、有力なEU懐疑派のジョンソン外相やゴーブ環境相とは反対の立場で、不法移民の国外送還目標を巡り議会を欺いたとの疑惑がもたれていた。

【アジア・その他】
ネタニアフ・イスラエル首相=イランに核兵器製造の極秘プログラムがあったことを示す同国の資料をイスラエルは大量に保有

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