2018/05/08

2018年5月8日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月8日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

朝から盛り上がっている、武田製薬によるシャイアー買収で合意の報道(総額460億ポンドで日本企業では過去最大額)は、広くGBPJPYの買い材料としてクローズアップされ続けており、一時GBP買い要因として反応するも上昇力は限定的で買いを継続できず。

むしろ、日本時間明日9日午前3時に発表予定のトランプ大統領によるイラン核合意に関する決定が注目される中で、新興国売りの流れがやや目立っている。

日経平均株価は+41.53(+0.18%)と上昇。米10年債利回りは2.958%(+0.006)と小幅上昇。原油価格(WTI)は70ドル近辺で推移するも前日終値から低下気味。

USDJPYは、109.14を高値に午前10時の仲値直後の108.85をボトムに、M&A絡みの買いを期待したGBPJPYの買い=円売りの圧力も十分織り込み済みなのか限定的で、相変わらず109.0を中心に大枠108.85~15のレンジを抜けだせず。明日未明のトランプ大統領によりイラン核合意による決定も、リスクが伴う懸念が強くリスク回避の円買いなのか不明ながら、円クロスではCADJPY-0.62%を筆頭にGBPJPYを含め円高圧力が続いている。

AUDUSDは、0.7528を高値に、豪小売売上高は予想外に弱くAUD売り圧力が強まり、0.7500の大台を割り込み前日安値0.7493とほぼ同水準となる0.7492まで下落。その後も下値を試すうも0.7491をボトムにクリアに底値をブレークできず、0.7490台~0.7515台の動きが続くも上値の重さは変わらず。

USDCADは、5月3日と4日の高値1.2910~20の水準を意識しながら、欧州勢の参入とともに上値をブレークし、1.2950台へ上昇。ただし、NAFTA再交渉がスタートし、原油価格・商品価格が上昇を続ける中で、1.300がターゲットに入りながらも、買いがどこまで継続できるかは疑問。

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10:30    AUD 3月 小売売上高=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.6%)、第1四半期・インフレ調整前=前期比0.2%(予想0.6% 前回0.9%)→ 予想を下回りAUD売りが強まり一時0.7500の大台を割り込む

12:13    CNY 4月 貿易収支=288億ドル(予想275億ドル 前回-49.8億ドル)、1828億元(予想1866億元 前回-298億元)→ ドル建ては予想を上回る。

14:45    CHF 4月 失業率=季調整2.7%(予想2.9% 前回2.9%)、季調前2.7%(予想2.9% 前回2.9%)→ 予想外に改善へ
15:00    GER 3月 鉱工業生産=前月比1.0%(予想0.9% 前回-1.6%)、前年比3.2%(予想3.0% 前回2.6%)→ 予想と前回を上回り、前月比は4か月ぶりにプラスへ。

15:00    GER 3月 貿易収支=252億ユーロ(予想231億ユーロ 前回184→185億ユーロ)、経常収支=291億ユーロ(予想270億ユーロ 前回207億ユーロ)→ 予想と前回を上回る

16:30    GBP 4月 ハリファックス住宅価格=前月比-3.1%8(予想-0.2% 前回1.5→1.6%)、3か月・前年比=2.2%(予想3.2% 前回2.7%)→ 予想と前回を下回る

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