2018/05/30

2018年5月30日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年5月30日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き



どこまで続くのかリスク回避のながれ?

海外市場の流れを受け大方の予想通り、日本株を含め中国・アジア諸国の株価は下落。ただし、米10年債利回りは2.84%近くと下げ止まり小幅反発、原油価格(WTI)も66.81とボトムから持ち直し、リスク回避通貨の円買いも続かず円とドルは小幅ながら低下。

イタリア・スペインの政局不安を根源に、債券下落(利回り上昇)と世界的な株安へというミニ・クラッシュを引き起し、今日の日経平均株価も-339.91(-1.52%)下落、上海総合も-1.68%近く、香港株も1.4%近くと続落し株安の流れは変わらず。

一方、トランプ政権は米政府25%の関税措置の対象となる約500億ドル相当の中国からの輸入品リストを公表する期限を6月15日(金)に設定。米国とEU関税除外措置の期限6月1日(金)、米朝首脳会談6月12日(火)と重要なイベントへは忘れがち。

また、今日30日のカナダ中銀金融政策、31日の米個人消費、カナダGDP,そして、1日の米雇用統計もやや影が薄らいでいるが、南欧騒動を織り込みながら、いつ材料として活用されるか不安でならない。

USDJPYは108.35~90のレンジで、ポイントとなる108.50を中心に意識。円クロスでも円はやや弱含みで推移するも、相場の反転を確認するには、出火元の欧州市場でイタリア・スペイン債と株の動向を見極める必要があり、逆に戻り売りの動きも消えず。

EURUSDは1.1500の大台を強く意識。昨日の欧州市場の安値1.1510、米国市場の安値1.1520、今日のアジア市場の安値1.1519と底堅い動きもあり、午後3時過ぎからEURのショートカバーに1.1580近くまで上昇。昨日の欧米市場の高値1.1590とアジア・欧州市場の序盤に急落スタート地点の1.1640を意識しながら、イタリア・スペインの債権と株式市場の動き待ちで大きな変化は期待できず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【北米】
マティス米国防長官=南シナ海で「航行の自由」作戦継続へ。

【欧州】
NZ中銀金融安定化報告=NZの金融システムは健全で広く効果的。過去6か月間の銀行の収益はわずか上昇。金融セクターには家計部門債務、酪農セクター負債、銀行システムの国際的なリスクで、これらは過去6か月間、おおむね安定。

NZ中銀=オーストラリアで現在行われているような不正調査を正当化するような「広範囲かつシステミックな問題の兆候」は見られず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※