2017/10/07

最新のIMMポジションから、 2017年10月7日(土曜) 不思議なポンド?



  最新のIMMポジションから、 2017年10月7日(土曜) 不思議なポンド?


集計日が10月3日(火曜)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)合計のネットポジションでは、ネットロングが前週の179,864→177,904(-1,960)コントラクトへと週間ぶりに若干縮小へ。


信じられないことながら、為替市場のGBPUSDは、9/26日1.34573→10/3日1.32362へと200ポイント近く下落しているにもかかわらず、ポンドのネットロングは+5,054→+14,898へと大幅に上昇、7通貨のダントツの増加幅を示している。ちなみに、為替市場ではEURUSDも下落傾向がつづくも、データからはユーロのロングは微増。

 FXオプションの、GBPUSD1か月25デルタ、リスクリバーサル(ポンドがどちらに動くかのリスクを図る)では、前週のポンドコール(ポンド買い)からプット(ポンド売り)と0.10%→-0.70%変化しており、為替市場の動きを反映しており、IMMポジションと比べると大違い。

 可能性としては、ポンドロングが取り残されているのか、あるいはもっと長期的なポジションで今後のポンド高を期待してなのかと思われる。


ユーロは微増しロングNO.1の地位を維持するも、カナダドルと豪ドルとの差はあまり開かず小幅は変化にとどまっている。



 【円】-71,347→-84,643(-13,296)
円は、2週間続けてショートポジションが大幅に増加し、ネットポジションでは8月15日以来の水準に逆戻り、引き続きネット・ショートを一人で背負う流れが続く。

 【ユーロ】88,167→90,833(2,666)
ユーロは微増。為替市場では続落傾向が続くも、ネットでロングポジションNO.1の地位を維持。

 【ポンド】5,054→19,949(14,895)
ポンドは、前週に長期間続いたショートポジションからのロングへと変化がみられたが、今週もロングが大幅に拡大。為替市場のポンド売りとの動きの差は何を意味するのだろうか?

 【カナダドル】74,605→75,128(523)
カナダドルは、今回は微増ながら3週連続でロングが拡大。引き続きロングNO.2の地位を維持。

 【豪ドル】77,194→71,812(-5,382)
豪ドルは、ロングNO.3の地位を維持しながらも、3週間ぶりに前日比で減少。



詳しくは、別途データを参照してください。


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